...あの槙町(まきちょう)の二弦琴(にげんきん)の師匠(ししょう)も...
芥川龍之介 「少年」
...庭には槙(まき)や榧(かや)の間(あいだ)に...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...京橋の槙町(まきちやう)に帝国将棋所なるものをつくり...
関根金次郎 「駒台の発案者」
...あの陰鬱な槙の木までが心からかいつになくはれやかにみえる...
中勘助 「銀の匙」
...槙雑木(まきざっぽう)でも束(たば)になっていれば心丈夫(こころじょうぶ)ですから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...文六ちゃんの屋敷の外囲いになっている槙(まき)の生垣(いけがき)のところに来ました...
新美南吉 「狐」
...喬木(きょうぼく)の槙の木は...
浜本浩 「甘い野辺」
...もしかすると千鶴子か槙三かどちらか一人...
横光利一 「旅愁」
...」と槙三は訝しそうな真顔で訊ねた...
横光利一 「旅愁」
...」と云ったまま槙三はまた黙ってしまった...
横光利一 「旅愁」
...槙三の姿の見えないのを訊ねると...
横光利一 「旅愁」
...槙三ら数学者たちといい...
横光利一 「旅愁」
...」槙三はわが意を得たと云いたげに眼を光らせた...
横光利一 「旅愁」
...」食堂では、槙三、由吉、佐佐の三人に混ったテーブルの白布の上から、塩野の明るく伸び開いた地蔵眉が快活に、矢代に向って手を上げた...
横光利一 「旅愁」
...若い槙三の顔を注意し始めたようだった...
横光利一 「旅愁」
...舞妓の質問に当惑した槙三の真面目くさった顔が...
横光利一 「旅愁」
...それよか、ぼつぼつ支度をしなさい」「千歳は、お見合せになったんでしょう」「わしにも、招待状が来ておるから、グランドホテルの方へ出席してみよう、大隈伯にも、そんな場所で顔を知って戴いてからの方が都合がええ、――槙も、おまえも、うんと盛装せい、伯は派手好きじゃという話だから」各(めいめい)の朝湯と化粧に、三時間ぐらい費(つい)やされた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...お槙もいっしょに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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