...槍奉行の大久保彦左衛門がその旗を守って退却したなど...
直木三十五 「大阪を歩く」
...「うちあけて申すが、これは伊緒どののお手柄です、さきごろお上の御意で洪水の被害のおとりしらべがあった、特に貧困の者には御憐愍(ごれんびん)のお沙汰があるとのことで、精しくしらべあげた調書のなかに、この家のことも書かれてあった、こなたはむろん知るまいが、伊緒どのの評判は、かねてお上の耳にも達していたとみえ、伝四郎どの討死のことをあらためて吟味せよという仰せが出た、……軍目付、組がしら、槍奉行、その他の合議が幾たびとなく繰り返され、さいごにお上の御裁決をもって討死ということにきまったのだ、これは伊緒どののまことが徹ったと申すほかはなく、なこうど役のそれがしなども、ただただ肩身のひろいおもいが致します」そしてさらに附け加えて、和地家の跡目をきめよという上意があったといい、伝四郎の討死がきまった以上は、伊緒への婿のはなしを考えてもよいであろうとすすめた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...御弓矢槍奉行(おゆみややりぶぎょう)の丹後守忠長(たんごのかみただなが)はすぐに伺候した...
山本周五郎 「日本婦道記」
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