...何か凶事(きょうじ)が起るのを待ち構えているようであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...今にも飛出すばかりに身構えていたのだ...
海野十三 「空襲警報」
...私が色々言葉を構えて明智の考えを聞き出そうと試みたのに対して...
江戸川乱歩 「黒手組」
...一人で一軒の家を構えていては...
大杉栄 「獄中消息」
...秋になってこの“きのこ”を取る時は、必ず、まず槍を構えて、掛声もろとも突き出すまねをしてから取ったと言います...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...一方には近づく冬を気構えて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お師匠様なる人は相変らず悠長に構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...梯子段の下に待ち構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆっくり待ち構えていた方がいい...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然が往生の時ここへ廟堂を建てて石の空櫃(からびつ)を構えて収めて置いた...
中里介山 「法然行伝」
...長谷辺(はせへん)に大きな別荘を構えている人と違って...
夏目漱石 「こころ」
...折もあらば懲らしめてくれようと待ち構えておった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ただこの外道(げどう)と思うて待ち構えておりますところへ...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...構えている銃手にとっては...
吉川英治 「上杉謙信」
...来たらば微塵(みじん)と身構えていた...
吉川英治 「剣難女難」
...「槍を持て」「はい」「いつものように構えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...待ち構えていた丑之助は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...待ち構えていた探偵たちは突如組みついて捕まえた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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