...何故か悠然(ゆうぜん)と構えて急ぐことを欲(ほっ)せぬもののようである...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...たった一人全(まった)くおかしな奴がいるんです……」一行の帰署(きしょ)を待ち構えていたもののように報告する一人の刑事の言葉を聞いて...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...昨日(きのう)大使一行の為に開かれるのを待ち構えていたのではありますまいか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その入口のドアの外には、警視庁すぐっての刑事軍が、待ち構えている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一家を構えてしかも老人子供の多い家では...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不愉快なことが待ち構えていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...「砲手を射撃しろ!」一同は待ち構えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...浪士らは寝たり起きたりして肉の煮えるのを待ち構えています...
中里介山 「大菩薩峠」
...一見しょうづかの婆(ばば)とも見える姿をした女性が立膝を構えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の如く鷹揚に構えて...
夏目漱石 「それから」
...待ち構えている一〇一号の掌(てのひら)の中へ飛び込んで来た...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...宮殿のように堂々たる大邸宅を構えて住んでいる...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...皆そう考えて、ワラタ号は予定が遅れただけで今にも港外に姿を現すであろうと、待ち構えていた...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...七八人の女達に囲まれて傲然と構えているし...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...相い正眼に構えて動かなかった...
山本周五郎 「花も刀も」
...伊達郡(ごおり)に館(やかた)を構えて「伊達」を称してから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お客様にお給仕でもして上げな」万太郎は膳を構えてキチンと四角に坐っておりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...構えてお案じ下さるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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