...構うものか...
有島武郎 「或る女」
...御亭主は留守だが、明放(あけっぱな)しよ、……構うものか...
泉鏡花 「歌行燈」
...路(みち)はまだそんなでもないから、跣足(はだし)には及(およ)ぶまいが、裾をぐいとお上(あ)げ、構わず、」「それでも、」「うむ、構うもんか、いまの石段なんぞ、ちらちら引絡(ひっから)まって歩行悪(あるきにく)そうだった...
泉鏡花 「縁結び」
...「湖の水はいくら濁ったって構うものか...
夢野久作 「ルルとミミ」
...誰が何と思おうと構うことはなかった...
豊島与志雄 「渡舟場」
...それでも構うものかと思った...
豊島与志雄 「反抗」
...どこで誰れが買って来ても構う事はない...
夏目漱石 「草枕」
...どうせ落ちるのだから車の美醜などは構うものかと...
夏目漱石 「自転車日記」
...紙を展(の)べて思(おもい)を構うるときは自然とそう云う気合になる...
夏目漱石 「写生文」
...君」「ウフフフフ」と主人は笑いながら「構うものか」と云った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...縛られるのが嫌だったら、その娘の家を捜し出せッ」「親分」「八、構うことはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形の親分には憎まれますが」「構うことはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...構うことはないから公然価(あたい)を極(き)めて取るが宜(よ)いと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私に構うな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...もうおれに構うな...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...「おれに構うな」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...結構うまくいっているようだ」「それは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「あの男の云うことなんかに構うことないわ」と尖り声で云つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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