...構うものか...
有島武郎 「或る女」
...……ナニ構うものか...
近松秋江 「うつり香」
...「湖の水はいくら濁ったって構うものか...
夢野久作 「ルルとミミ」
...そんなことを構うものか...
豊島与志雄 「白日夢」
...それでも滑稽か知らん? 滑稽だって構うものか...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...六人だろうが十人だろうが構うものか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あるまいがこうなった日にゃあ構うものか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嘘だと思うなら、構う事はねえ、江戸中へ触れて歩くさ」日頃、滅多(めった)に腹を立てない平次が、虫の居所が悪かったものか、こんなとんでもない事を言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町内または知人らから竹木を集めて町の入り口に防禦の柵矢来を構うるやからもあった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もう構うこっちゃない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...会読の一段になっては全く当人の自力(じりき)に任せて構う者がないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...構う」「どうしてです」また不平そうに相手を睨んだ...
正岡容 「寄席」
...誰が馬鹿に構うものですか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「あなたは仏壇に構うなと云って閉めたまま...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...「――おれに構うな...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...妾なんかが御紹介しちゃ失礼じゃございません……?」「なあに構うものか...
夢野久作 「少女地獄」
...……構うものか……這入ろう……...
夢野久作 「暗黒公使」
...構うことあらへん」と伊勢崎君はたかをくくっていたのであったが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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