...それでは」お槇の一行が帰って往くと...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...それから向の部屋へ行つて槇村・虚山兩君を起し...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...これはどうしたことでせう」入口の沓脱(くつぬぎ)の間を覗いたお槇は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内の雷鳴の方が怖かったんです」母親のお槇は言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...案山子(かかし)に魔が差したようなのを教えて居るくせに」母親のお槇は我慢のならぬ顔を次の間から覗かせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...槇氏は近頃上海から復員して帰つて来たのですが...
原民喜 「廃墟から」
...向から頻りに槇氏に対つて頷く顔があります...
原民喜 「廃墟から」
...槇子の意地悪も我儘もみな忘れてしまった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...槇子(まきこ)と麻耶子(まやこ)...
久生十蘭 「キャラコさん」
...僕は彼等の一人の槇が彼の「ものにしよう」として夢中になつてゐる一人の娘に會つた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...その聲で槇ともう一人の友人も僕等の方をふり向く...
堀辰雄 「不器用な天使」
...――彼女の愛してゐるのが槇ではなくて僕であることを...
堀辰雄 「不器用な天使」
...行かない」槇はすこし重苦しく答へた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...出品の時になると彼は私にも無断で矢張り「マキノ氏像」経川槇雄作と彫りつけたのである...
牧野信一 「ゼーロン」
...槇君が云ひました...
槇本楠郎 「掃除当番」
...ハハハハ……」――喜劇も俗悪になるとみちゃいられないな――と、槇子は思った...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...……もし早かったら槇町へちょっと顔出しして来ますからね」良人にこう断わっていった...
山本周五郎 「寒橋」
...槇町へゆこうかと思ったが...
山本周五郎 「寒橋」
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