...榾火(ほたび)の明(あか)りに似た赤光(しゃっこう)が...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...あの洞穴の榾火(ほたび)の思い出は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...榾火が消えかかると...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...榾火(ほだび)焚(た)き呉(く)るゝ女はかはりをり四月七日 夢中に得たる句...
高浜虚子 「五百五十句」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...渚へおりると船頭小屋には四五人で榾火を焚いて居る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...土間に大きな榾火がいぶり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...このごろ榾火を焚いてうたた寝するのが楽しみになりました...
室生犀星 「あじゃり」
...彼を訪ねて炉辺に榾火(ほたび)を焚(た)きながらこの物語を聞いて御覧なさい...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...一たび高山に登って榾火(ほたび)の夜の光に接すると...
柳田国男 「雪国の春」
...しかし宇乃は榾火の按配(あんばい)や...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...榾火(ほたび)の煙がいっぱいだった...
吉川英治 「親鸞」
...榾火(ほたび)の煤(すす)でまっ黒になった天井を見あげた...
吉川英治 「親鸞」
...なるほど――寒い所を歩かせて来てここで榾火(ほたび)にあたらせる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...直ぐ大圍爐裡の榾火(ほだび)の側に招ぜられた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...言葉少なの番人は暫く榾火を焚き立てた後に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...洋燈より榾火の焔のあかりの方が強い様な炉端で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...一人の老爺と二人の若者とが其処の川原に榾火を焚きながら石を起し...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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