...福包み(榧(かや)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...檜物産から新らしい榧(へぎ)をとりよせて...
田中貢太郎 「義人の姿」
...東京の榧子さんから...
種田山頭火 「其中日記」
...油は榧の油と胡麻油とを半々に割って使っています...
中谷宇吉郎 「油を搾る話」
...榧(かや)の実の一つや...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...松や榧(かや)や木(もっこく)や...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...さっそく仕度にとりかかり、食糧として小麦粉、炒粟、乾葡萄、塩、唐辛子粉、榧の油、木椀に木匙、羊の長毛を内側にして縫いあわせたツクツク(寝袋)、燧(ひうち)道具、薬品といった類のものを、八貫目ばかり荷にしてテンバという山案内に背負わせ、地図と磁石を靴のなかに隠し、カンプゥタンを出発したのは、明治卅三年の六月十二日のことであった...
久生十蘭 「新西遊記」
...榧はどういう理由で正月に用うるかよくわからぬが...
牧野富太郎 「植物記」
...方々に栗だの柿だの椎(しい)だの榧(かや)だのいろんな木の実が生(な)っております...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...銀杏(いちょう)や榧(かや)の実(み)の数を隠して...
柳田国男 「こども風土記」
...前庭の巨(おお)きな榧(かや)の樹の枝に...
山本周五郎 「似而非物語」
...……三之木三郎は榧の枝からぶら下げたあの木剣を...
山本周五郎 「似而非物語」
...榧(かや)の葉を...
吉川英治 「大谷刑部」
...蚊いぶしの榧(かや)の火が静かに刎(は)ねている...
吉川英治 「大谷刑部」
...榧(かや)の枯れ木を蚊遣(かや)りに焚(た)いていたのである...
吉川英治 「親鸞」
...縁(えん)の端居(はしい)に蚊やりの榧(かや)をいぶしていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...榧(かや)の碁盤へ那智黒(なちぐろ)の石...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...枯れ杉と榧(かや)の枝をつかんで戻ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??