...当時病天才の名をほしいままにした高山樗牛(たかやまちょぎゅう)らの一団はニイチェの思想を標榜(ひょうぼう)して「美的生活」とか「清盛論(きよもりろん)」というような大胆奔放な言説をもって思想の維新を叫んでいた...
有島武郎 「或る女」
...その時に学問の独立を標榜して現れたのである...
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...温泉の出ているということを標榜(ひょうぼう)して...
高浜虚子 「別府温泉」
...それがもつイデオロギー性を自覚・標榜するかしないか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...というのは之は社会の中間層としての技術家・技術的インテリゲンチャ・の中立性や超階級性を標榜するのを常とするイデオロギーに他ならないからである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今日のブルジョア民主主義を標榜する民主国と雖も民衆は決して政治的な支配力を有つとは云えないが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...凡そ事斯くの如きは恐らくは閣下の本意に非る可し閣下は常に官紀振粛行政統一を以て自ら標榜するの人たればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殊に史學を標榜しては居るが...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...非人情も標榜(ひょうぼう)する価値がない...
夏目漱石 「草枕」
...ただ真の一字を標榜(ひょうぼう)して...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...真宗の教義を標榜し...
西田幾多郎 「愚禿親鸞」
...自ら客観主義を標榜(ひょうぼう)して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まじめ男であることを薫は標榜(ひょうぼう)しているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「二十世紀の神話」を唱えて基督教排撃を標榜するナチスの軍勢が南下席巻して居る今日...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...愛国の念を標榜し...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...尊王攘夷を標榜して徳川を倒しておきながら...
夢野久作 「近世快人伝」
...火に灼(や)かれる迄も正理を標榜した鼻がありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...自由選択を標榜して説教の聴聞をすすめたことであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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