...こう云う破邪顕正(はじゃけんしょう)を標榜(ひょうぼう)する書物の性質上...
芥川龍之介 「るしへる」
...すなはち、一面においては、プロレタリヤの種々なる一國的鬪爭に對して、その國籍から獨立した、全プロレタリヤ階級の共通利益を指示し、標榜する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...すでにどの区でも混乱が予想されている」「木村は自由党を標榜するということだが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...芸術写真を標榜(ひょうぼう)した小さなスタディオを経営している写真館の主人であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...新を標榜する現代に於ても...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...あまり無制限に災難歓迎を標榜(ひょうぼう)するのも考えものである...
寺田寅彦 「災難雑考」
...というのは之は社会の中間層としての技術家・技術的インテリゲンチャ・の中立性や超階級性を標榜するのを常とするイデオロギーに他ならないからである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...中立を標榜することが最も困難な処から...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...インテリの昔ながらの懐疑を標榜するにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...かゝる世に向て「美的生活論」を標榜し...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...高く自ら標榜する光悦でも喜んで金を塗りさうな城の構へである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...国境の境ならずとすればすなわち荘郷の榜示(ぼうじ)の地点であろう...
柳田國男 「地名の研究」
...彼等互に相標榜して自ら是とし...
山路愛山 「詩人論」
...反抗の標榜(ひょうぼう)だった...
吉川英治 「大岡越前」
...局外中立を標榜(ひょうぼう)している彼が...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉嫌いを標榜(ひょうぼう)していた意地からしても...
吉川英治 「新書太閤記」
...即ち遠征の真の目的として標榜せられている点は未だ達せられていないのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...また安貞二年奥書本をも見ていないことを標榜(ひょうぼう)しているのであるから...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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