...然るに六十何人の大家族を抱えた榎本は...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...榎本は沈痛な目差しを投げて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...榎本はなおも心もとないという趣でそれを見送ったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...榎本はすでに登院して待ち設けていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また人情からしても被害民困窮の様子をきく毎に涙を催します……」榎本はふと声を含むように胸を引いた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...津田の注意で道端の掛茶屋へ榎本を招じ入れた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...諸君もいろいろ御苦労であった」榎本はそれだけで枯蘆のそよぎへ目をそらしていたが相手の追いすがる目差しをかんじて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...今度は向島の方へ遊びに来てくれたまえ」榎本は磊落に受けながして馬車に納った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...榎本氏は河鹿(かじか)と違つてひどく蚊と蠅とを好かない...
薄田泣菫 「茶話」
...この婦人が幕府の御徒士(おかち)の榎本円兵衛(えんべえ)と云う人に嫁して設けた次男が榎本釜次郎です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ヘンなもので、同業エノケン、榎本健一君が、大変な、そば嫌いである...
古川緑波 「うどんのお化け」
...床をとって貰って榎本(熱海でなじみのアンマ)を呼ぶ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かの榎本釜次郎(えのもとかまじろう)どのらの罪業と...
本庄陸男 「石狩川」
...海軍奉行榎本どのと比較するとは...
本庄陸男 「石狩川」
...本榎本氏、小字(をさなな)を武平と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榎本の軍夜七重浜を襲ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この年箱館(はこだて)に拠(よ)っている榎本武揚(えのもとたけあき)を攻めんがために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...君が母氏の榎本氏に行ことを否(いな)みたりと云ふ二事は余が静岡に在りし頃家大人の談話に聞きたり...
山路愛山 「明治文学史」
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