...然るに六十何人の大家族を抱えた榎本は...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...榎本は被害地の上京委員がしばしば面会を求めに来ることをきいて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...つかつかと榎本のテーブルへ詰め寄った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それで了解できた」榎本は言外の機微を相手がどれほどの深さに解釈したか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...没後は榎本武揚氏...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...榎本(えのもと)という男(おとこ)のえらいところはしっている...
高山毅 「福沢諭吉」
...つい下の榎(えのき)離れて唖々(ああ)と飛び行く烏(からす)の声までも金色(こんじき)に聞こゆる時...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...老榎欝蒼...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...此のすぐ裏の竹藪の先は寺の境内で大きな榎の木が一本ある...
長塚節 「開業醫」
...大榎(おおえのき)の並木の蔭に並んだ茶店は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...墓を囲んだ杉(すぎ)や榎(えのき)が燃えるような芽を出している...
林芙美子 「魚の序文」
...榎本幸吉エノケン支配人来り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三遊亭圓朝初期の作品たる「怪談牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)」「鏡ヶ池操松影(かがみがいけみさおのまつかげ)(江島屋騒動)」「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」並びに代表作「怪談乳房榎(かいだんちぶさえのき)」「文七元結(ぶんしちもっとい)」の諸篇を検討してみよう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「屹度あの榎のうろの中へ隠れたんだよト独りつぶやきながら、榎の蔭迄来ると、羽音を静めて、あべこべにおどかしてやらうと思ふて、うろへはいるや否や、大きな声で、「とートいふた...
正岡子規 「蝶」
...榎であらうか今散りますとでも云ふやうに...
柳田國男 「ひじりの家」
...突き当りそうになった大榎に顔を上げた二官は...
吉川英治 「江戸三国志」
...榎坂の樹木の中へたちまち姿を消してしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...内田清之助博士著『鳥の研究』の中に「高野山中學校教諭榎本氏が幾年かに渉つて聞かれた所によれば次の如くである...
若山牧水 「梅雨紀行」
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