...春早々氏の玄関に投げ込まれた数多い年始状のなかに「榊原政職(まさより)」といふ人から寄こした一枚の葉書があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...お祭につかふ山榊(さかき)でも取つて来ませうかね?』と言つてそして出懸(でか)けた...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...神官(しんくわん)は埃(ほこり)だらけな板(いた)の間(ま)へ漸(やうや)く蓙(ござ)を敷(し)いた狹(せま)い拜殿(はいでん)へ坐(すわ)つて榊(さかき)の小(ちひ)さな枝(えだ)をいぢつて...
長塚節 「土」
...榊や御幣のやうなものが...
原民喜 「小さな村」
...貨物廠の連中が持ちこんできた手土産は石黒大尉に珍重されたふうだったが、そのうえどれもみな当りのいいお世辞者ばかりなのでひどく気に入られ、八月の末、定期交代という名目で、中田大尉、岡中尉、榊原少尉、大矢少尉、佐藤主計少尉、古屋軍医補などの将校は涸沢のバラックへ移り、貨物廠組の阪本中尉、高桑中尉、森下少尉、大迫少尉ほか三人が丘の上の将校宿舎へ移ってきた...
久生十蘭 「ノア」
...中野の榊家へ母上も道子も行ってるので廻る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
宮沢賢治 「疾中」
...バラさん(榊原のバラ)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この小屋へ榊原健吉翁もおりおり姿を見せた...
山本笑月 「明治世相百話」
...蜜柑の木より榊とも...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...神後(じんご)五六郎や榊市之丞(さかきいちのじょう)やらが...
吉川英治 「新書太閤記」
...榊原康政(さかきばらやすまさ)なども...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに、本多、大久保、榊原、井伊、岡部などの諸臣が眸(ひとみ)をそろえて二使を見すえている...
吉川英治 「新書太閤記」
...――さらに左翼隊の榊原康政(さかきばらやすまさ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...元々、武蔵が遊歴中に、何かのことから縁故や恩顧をうけた藩としては、出雲の松平家、姫路の本多家、尾州徳川家、榊原家、小笠原家、またこの有馬家などが、挙げられている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...榊枝(さかきえ)で...
吉川英治 「源頼朝」
...榊原家(さかきばらけ)の隊伍(たいご)にも...
吉川英治 「山浦清麿」
...榊原主計頭(さかきばらかずえのかみ)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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