...根こぎにしたらしい榊(さかき)の枝に...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...「榊原康政――榊原琴洲(きんしう)――榊原健吉……」言語学者は榊原と姓のつく者を片(かた)つ端(ぱし)から記憶のなかに呼び出してみた...
薄田泣菫 「茶話」
...神棚に榊(さかき)をあげたり...
徳田秋声 「足迹」
...榊の緑葉とその花立と真鍮の蝋燭立とが...
豊島与志雄 「神棚」
...男谷下総守(おだにしもうさのかみ)をはじめ、戸田八郎左衛門だの、伊庭(いば)軍兵衛だの、近藤弥之助だの、榊原健吉だの、小野(山岡)鉄太郎だのというものの品評に及ぶ...
中里介山 「大菩薩峠」
...榊原のお徒士(かち)衆が油単(ゆたん)をかけた釣台(つりだい)をかついで門から出てまいりまして……それで……」「それは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...高桑中尉が急々に配乗人員の編成にかかったが、比較的安全な四隻のボートと二隻のヤンマーは部隊長以下の幹部ともとの石黒隊二百四十八名に割振られ、筏には幹部会議から除外されていた中田(大尉)、岡(中尉)、榊原(少尉)、大矢(少尉)、古屋(軍医補)、佐藤(主計少尉)と浜田隊の百二十名が乗ることになり、かねて士官室から孤立していた岩永海軍少尉が指揮官に指示された...
久生十蘭 「ノア」
...榊磐彦とその友の医者来訪...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...榊(さかき)の代りには水松(おんこ)の小枝を用い...
本庄陸男 「石狩川」
...すなわちこれは神前に供えるからサカキに対しての榊をつくったのと同筆法である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...榊(さかき)の枝を少し折って手に持っていたのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蘭軒略伝には蘭軒は榊原主計頭(かぞへのかみ)に随つて長崎に往つたと云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...浪人榊田(さかきだ)六郎左衛門の女(むすめ)で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...榊原(さかきばら)などの...
吉川英治 「神州天馬侠」
...御榊(みさかき)はそこらにもある植物の一枝である...
吉川英治 「新書太閤記」
...榊原健吉とくると...
吉川英治 「松のや露八」
...榊原はいやな顔をした...
吉川英治 「松のや露八」
...露八は、槍で、官兵と撲(なぐ)り合っていたが、榊原が、四、五人斬って、山内の方へ走ったので、彼も、煙に咽(む)せながら山へ逃げこんだ...
吉川英治 「松のや露八」
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