...然し概念的に物事を考える習慣に縛られている私達は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あすこまで行くと仙子氏は概念的な女性といふものから脱して見事な人になつてゐる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...甚だ概念的で、また甘ったるく、原作者オイレンベルグ氏の緊密なる写実を汚すこと、おびただしいものであることは私も承知して居ります...
太宰治 「女の決闘」
...一つの感覚的印象についての概念的・悟性的・反省が言葉によって云い現わされるという現象が...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...中位概念的なる又は其他のものを取り出すべきではない...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...こうした概念的の見方は便利であるから...
直木三十五 「大阪を歩く」
...機能概念的考え方をもってすれば...
中井正一 「物理的集団的性格」
...悟性的な概念的な学問的な範囲にのみ止(とどま)っていて...
中島敦 「斗南先生」
...概念的の精神に依って人は成立する者でない...
夏目漱石 「教育と文芸」
...社会的制作的に把握せられる物の生産様式が概念的知識の起源となるのであろう...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...而して概念的知識は生産様式的に生産的なればなるほど...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...概念的体系に捕われて案外に内容の貧弱なものよりも...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...でも私にはオレンジ色をみてハロインを連想する習慣など持ち合わせていませんでしたので,先生の批評が納得できず“何て概念的な教育なのだろう”と大いに不満に思いました...
間所紗織 「“青い顔”」
...しかのみならず私が永遠なるものとよぶところのものに純粋に概念的にして論理的なる真理が含まれていることを思い...
三木清 「語られざる哲学」
...ドイツの哲學は概念的で...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...これを概念的に見ていた時分は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だがかかる叙述はいたく概念的であって...
柳宗悦 「工藝の道」
...散る花を悲しむ心さえも概念的な空虚なものになっている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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