...概念的結論に帰着する外無いかも知れない...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...私の概念的な粗雑な断案を...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...能ふかぎりの概念的な言葉でもつて...
太宰治 「陰火」
...これはその顔が自然の顔でなんら概念的な感情を表現していないからこそ可能になるわけである...
寺田寅彦 「生ける人形」
...書き方がたいていきわめて概念的で...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...即ち本質の照観に溶け入るべき概念的な言葉の意味を通じて...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...これが今日ブルジョア民主主義が代表する自由主義(ブルジョア自由主義)の概念的根柢をなす...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ヘーゲルの如き意味において概念的に実在を把握することは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...概念的とかいうのは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...換言すれば抽象概念的に考えられて行くというのも...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...概念的体系に捕われて案外に内容の貧弱なものよりも...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...概念的のものではない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...読者に飢餓の実感が伝わってこないのは描写の概念的のためだ...
平林初之輔 「角田喜久雄「肉」」
...此方も概念的な冷淡さに片附けておくのみであつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...関係概念的見方は...
三木清 「哲学入門」
...それほど果して人生が概念的なものであるならば...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...斯ういふ風に言つて來るといかにも概念的に理窟つぽく聞えるのを思ふが...
若山牧水 「樹木とその葉」
...散る花を悲しむ心さえも概念的な空虚なものになっている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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