...謂わば「既成概念的」な情緒を...
太宰治 「八十八夜」
...印度旅行記か地理の本でも開ければいずれも概念的にはすぐわかることばかりであったろうが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...すべてが概念的の羅列であって...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...彼等の絵は概念的抽象的あるいはむしろ科学的なものである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...型式的概念的に堕した歌人の和歌などとは自ずからちがった自由な自然観が流露している...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...いわゆる科学的常識というものからくる漠然とした概念的の推算をしてみただけでも...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...故に方法概念が概念的運動に於て対象と対立するものとしての兵站を進出する時...
戸坂潤 「科学方法論」
...それ故質料的存在は概念的存在ではなく従って又観念的存在でもない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...然しそれらが概念的に反覆される時...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...常識的な概念的な型が出来ており...
豊島与志雄 「文学以前」
...実在を歴史的生産様式的に即ち具体概念的に把握するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...概念的認識が獨立性や優越性を主張するやうなことは全く見られない...
波多野精一 「時と永遠」
...後世に最も深き影響を及ぼした神學的概念的表現はアウグスティヌスにおいて見出さるべきであらう(一)...
波多野精一 「時と永遠」
...概念的な統計かも知れませんが...
林芙美子 「新生の門」
...概念的な判断ではなかったでしょうか...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...手近い経験から来た概念的な犯罪常識をもって...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...概念的な人生観をいけないと云ふのでは決してない...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...ここに一切の仏語(ぶつご)はその概念的固定から救われるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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