...少くとも他の民族等が単なる概念としてのみ育ち得てゐたところのものを...   
生田長江  「ニイチエ雑観」 
...概念として、思想としては、かなり深い処に到達したやうに思はれるけれども、それは決して作者自身が自己の全人格全芸術を以て、開かない扉に向つて打突(ぶつか)つて行つたといふ風ではない...   
田山録弥  「小説新論」 
...同じく西洋に対立する概念として日本と東洋とが同じ地位に置かれまたは混同せられるという事情も...   
津田左右吉  「日本精神について」 
...社会状態とかその一般的性質とかを概念として構成することも...   
津田左右吉  「歴史の学に於ける「人」の回復」 
...併し定義すべからざる厳密さを持った一定概念として...   
戸坂潤  「イデオロギー概論」 
...だから又そういう「歴史哲学」の根本概念としての歴史的意識も亦...   
戸坂潤  「イデオロギー概論」 
...物理的空間は元来方法概念として成り立ったものに外ならない...   
戸坂潤  「科学方法論」 
...併し普遍妥当性の概念をこのように形式的に――この概念が単に概念として有つ観念性だけに注意しながらその概念が更に事態として有つ事態性を忘れて――取り扱う前に...   
戸坂潤  「科学方法論」 
...凡そ他の概念と区別され得ないものは一定の概念として成立する動機を有つことが出来ないから...   
戸坂潤  「科学方法論」 
...却って他の諸概念が物質概念として...   
戸坂潤  「現代哲学講話」 
...歴史が単に歴史の概念としてその意味を解釈されることである...   
戸坂潤  「現代哲学講話」 
...吾々はそういう概念を概念として実際的に使用することが出来ない(概念は概念的になる時却ってその概念としての機能を失う)...   
戸坂潤  「現代哲学講話」 
...このどちらかの存在の概念を自分にとっての存在の概念として...   
戸坂潤  「辞典」 
...概念としてでなく事実として実感され...   
野上豊一郎  「パリの地下牢」 
...ただ抽象上の概念としてのみ...   
萩原朔太郎  「詩の原理」 
...語義を概念として使用しないで...   
萩原朔太郎  「詩の原理」 
...存在と生とは概念としては勿論二つであつて一つではないが...   
波多野精一  「時と永遠」 
...君主主権と国民主権をめぐる闘争概念として用いられたこともあり...   
矢部貞治  「政治学入門」 
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