...最近「気まぐれ冠者」という写真を作つてその音楽の吹込みをしたとき大阪から来た楽士の中に混つて毛谷平吉氏がバイオリンを弾いている姿を見かけて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...何じゃ、楽士共か...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...楽士さんもなかなか骨なことであろう...
林芙美子 「落合町山川記」
...九太は三楽館と云う映画館の楽士であったので帰りは何時も遅いのであった...
林芙美子 「帯広まで」
...九太は水族館を辞めて新宿西武館の楽士に雇われて行った...
林芙美子 「帯広まで」
...「楽士で、野口九太さんはおりますでしょうか?」女案内人の声で一寸お待ち下さいと応えると、すぐ電話口で九太の声がした...
林芙美子 「帯広まで」
...近頃けい古済んで泊る女の子の部屋へ夜這ひする楽士ありとのことで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「大番」終り「金色」にかゝると楽士がゐない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いけねえ」と楽士それを開けて見ると...
三好十郎 「おスミの持参金」
...先頭に進んでゐた楽士の一人が...
三好十郎 「おスミの持参金」
...楽士「おい、あれは――?」他の楽士「あゝ、ユリぢや無いかな?」楽士達バラバラと走つて近寄る...
三好十郎 「おスミの持参金」
...楽士「いいね? 又にげ出しちや...
三好十郎 「おスミの持参金」
...乗務員や乗客の中の二三の男(――楽士)や刑事などが...
三好十郎 「おスミの持参金」
...紫陽花の中から楽士たちのタンゴが始まり出したときである...
横光利一 「旅愁」
...紫陽花の上で輝く楽士のトランペットを眺めながら...
横光利一 「旅愁」
...相府の楽士の手になったものでしょうが...
吉川英治 「三国志」
...午後十一時半に閉(は)ねる活動写真館から五色のターバンを巻いた楽士達が通用門から出る時刻であった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...そのとき場内の電光が絞られてコンダクターの指揮棒がはねかえると数十本の楽士達の手足が渦を巻いて低声で唄いながら踊子達が立上がる...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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