...勝手に弄(な)ぶって楽しむのをやめる事ができなかったと同時に...
有島武郎 「或る女」
...その後の料理を完全に楽しむ丈の食慾を持っていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...準備ばかりでおしまいになってもはなはだしい後悔(こうかい)のないように準備を楽しむのさ...
伊藤左千夫 「廃める」
...吾人はこの世の生活を楽しむ事が出来るが...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...ひそかに楽しむのである...
太宰治 「愛と美について」
...長い間のあこがれの的であった人と逢う瀬を楽しむ境涯(きょうがい)になったものゝ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まして風流韻事(いんじ)を楽しむ者などは稀であった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ただ自然自体として楽しむのである...
豊島与志雄 「絶縁体」
...芸でも仕込んで楽しむより仕様がない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...船の人も楽しむと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...会合を楽しむ術を...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...この三者を自由に享(う)け楽しむためには...
夏目漱石 「私の個人主義」
...彼は生前にそういった名誉を楽しむことはできなかった...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...受身になって楽しむところに存する...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...静かに煮炊(にた)きをして楽しむ場所になっている...
柳田国男 「こども風土記」
...勢ひヌエの様に諦めを附けて独(ひとり)を楽しむ外は無いのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...戦を楽しむ漢(おとこ)であった...
吉川英治 「三国志」
...そして、断末苦(だんまつく)にガタガタと骨をふるわしている江漢の四肢の爪から、だんだんに、その生命力が滅消してゆくのを、楽しむように、抱えていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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