...――味はひ楽しむ時代が来たのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...本当に桜の花を見て楽しむ意味での花見をすることが出来るようになったのはほんの近年のことらしい...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...子供の相手になってるのを楽しむという風でした...
豊島与志雄 「香奠」
...もう散歩や麗わしい天気を楽しむこともできない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...逸楽の予想を楽しむということも...
豊島与志雄 「裸木」
...宙に迷わせて楽しむという癖もあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを楽しむ心さえ起りかけていたのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...これらの連中が夜鷹の類を買ひて楽しむ時...
中里介山 「大菩薩峠」
...自ら楽しむと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通の人間が自然を楽しむ時の心持とは少し違うようです...
夏目漱石 「行人」
...静かに酒を飲んで楽しむ人々の心理が...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...「若い者が楽しむこと」として「二分(ぶ)」出して買って見ているのだ...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...少なからぬ快感を楽しむなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...別テーブルの二人は夕食を楽しむ風を装い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...病気を楽しむといふことにならなければ生きて居ても何の面白味もない...
正岡子規 「病牀六尺」
...話すことをただ楽しむ如く話していることがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その月を見て楽しむということがよくわからないのです...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...いつかの約束による彼の返辞を楽しむことも久しかったが...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索