...道楽でためた秘蔵の小まものを並べて楽しむ処へ――それ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...「君子は貧を楽しむ」の言を口実として貧に安んずるものあり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...吾人はこの世の生活を楽しむ事が出来るが...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...けれども、所謂「旅行上手」の人は、その乗車時間を、楽しむ、とまでは言えないかも知れないが、少なくとも、観念出来る...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...その上にうまいコーヒーで午後の一時間を陽気に朗らかに楽しむではないかと思う...
寺田寅彦 「小浅間」
...宙に迷わせて楽しむという癖もあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...其住み方の色々を随縁臨機(ずいえんりんき)に楽しむのも余裕である...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...何事であれ意表を突く行動力で彼は最高度にうぬぼれを楽しむことが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...共に飲食などして共に楽しむ可し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...漸(ようや)くその日その日を楽しむことが出来るようになったこんな田舎暮(いなかぐら)しの中では...
堀辰雄 「美しい村」
...わたしは生きそして楽しむより外に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...飲み食い歌い楽しむだけになっているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...楽しむ所は専(もっぱ)ら水墨雲煙(すいぼくうんえん)の変化にあって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...完全なる恋愛を楽しむものとは私にはおもわれない...
吉川英治 「梅ちらほら」
...楽しむ心の邪魔になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...冬日を楽しむよりも...
吉川英治 「平の将門」
...実はこういう残虐なことを楽しむのが病(やまい)だとこの人はいうのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしこの温浴を楽しむ伝統は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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