...酒場のほかの何の楽しみもなしに...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...パパは楽しみにし切ってましたのよ……」湖畔に...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...十五やそこらの小娘ではこれから先が楽しみでもあり...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...見にくるのが楽しみです」「あすこが大阪かね」私は左手の漂渺(ひょうびょう)とした水霧(すいむ)の果てに...
徳田秋声 「蒼白い月」
...自分の身体を潜める神秘な楽しみが急に何処(どこ)かに消散してしまって...
豊島与志雄 「少年の死」
...調べて歩くのを楽しみにしていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...「楽しみを見つけたようだな」こう冷たく言ったスペンサは笑っていなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...何時も光風霽月(せいげつ)でその楽しみいうべからずです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...一家をもつと仮定すれば切りつめなければならぬ経費と止めなければならぬ楽しみとを考えて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...乾闥婆に転生(うまれかわ)りは請合(うけあい)で何がさて馬が似るちゅうのが楽しみじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...楽しみにしてね、先ず封を切らないまま二階へもってあがって、それからすっかり部屋の掃除をして、途中で買って来たきれいな淡桃色のカーネーションを机の上に、それから赤い小さい玉のついたつるもどきを北側の窓のところにそれぞれさして、すっかり顔を洗いいい心持になって、開封式...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分が生きている間じゅう許さなかった女の楽しみをスッカリ妾に許して行ったんです...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...一の橋まで行ったのに……も少しであなたのお家でしたのに……いつかは神様が……その時を楽しみに待っております...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...行末の楽しみが無いようになりましたで...
夢野久作 「笑う唖女」
...それがまた今日一日の楽しみになって来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...近頃はとんとその楽しみにも会い得ませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...皆と共に喰う楽しみを予想して...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお若木の育ちを楽しみに...
吉川英治 「新書太閤記」
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