...親子夫婦兄弟などというのはことごとく互いに苦しめ合うことを唯一の楽しみにして暮らしているのです...
芥川龍之介 「河童」
...生きてゆく楽しみってものがないんですからね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「幸福な一家」
...楽しみはこゝにもある...
種田山頭火 「其中日記」
...古来数知れぬ刑死者の中にもおそらくは万一の助命の急使を夢想してこの激烈な楽しみの一瞬間を味わった人が少なくないであろう...
寺田寅彦 「KからQまで」
...丈夫な孫抱(で)えて見たかばかいがわたしの楽しみじゃからの」黙然と考え入りし武男はわずかに頭(かしら)を上げつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...これは猶大阪人の楽しみの一つであるらしい...
直木三十五 「大阪を歩く」
...学校の往復に、ミルクホールへ寄るのも、楽しみだった...
古川緑波 「甘話休題」
...十二月六日(金曜)今日は客があるからと楽しみである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...浮世の楽しみも知らんで...
北條民雄 「盂蘭盆」
...何よりもの楽しみであつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...体のためどんなにいいかと楽しみです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...所によっては炉に綺麗な小石などを敷きつめたりして、火を楽しみます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ゆう女との夜毎の楽しみを思いだして...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...音絵と出会うのを楽しみにしていた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...もう一生涯何の楽しみも無くなってしまったのだから...
夢野久作 「白髪小僧」
...私の誕生日を祝うことよりも私の家来のサンタクローズにいろいろのものを貰う方を楽しみにするようです...
夢野久作 「雪の塔」
...そんなに楽しみが欲しいなら...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が途上の楽しみの一つらしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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