...私には彼等に担がれていくのが何よりも楽しみであった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...このころから将軍家に於いても官位の御昇進を無邪気にお楽しみなされて除書をお待兼ねのあまり京都へ御催促なされる事さへございまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...外には何もお楽しみがおありにならないのでございますから...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...安井二氏の絵を見るのが毎年の秋の楽しみの一つである...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...又大きな楽しみでもあり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ちょっと楽しみである...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...家庭の楽しみがあるじゃなし...
夏目漱石 「三四郎」
...なんとなれば書生が家(うち)にいることは僕の便利であり楽しみであり...
新渡戸稲造 「自警録」
...美しい陽を楽しみながら相変らず無精煙草を吸っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やっと食べる楽しみが失われます...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...「この年になつて何が楽しみで斯んなところへ遊びになんて来るものか...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...人がはなはだ面白いものだとする建築の楽しみも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...楽しみは大きかったかと思われる...
柳田国男 「こども風土記」
...更(さら)に自分の楽しみの鼻歌までこしらえているのは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おしまいの楽しみに取っとくわよ...
夢野久作 「支那米の袋」
...独りで茶を点(た)て茶をのむのを楽しみとしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとは懶惰(らんだ)を楽しみたがる...
吉川英治 「新書太閤記」
...軽い楽しみであるらしかった...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索