...日本の洋楽が椿岳や彦太楼尾張屋の楼主から開拓されたというは明治の音楽史研究者の余り知らない頗(すこぶ)る変梃(へんてこ)な秘史である...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...楼主と特別の約束で...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...その金瓶楼主が、きっと多勢引率(いんそつ)して芝居にくるだろうと、お絹は思っていたので、電話がかかってくると、飛んでいって受話機を取った...
徳田秋声 「挿話」
...例えば洲崎の百三十の楼主達は警視庁にその嘆願運動をしたと云われている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...云うまでもなく楼主自身から見ての営業不振が唯一の動機であって大勢を察した察しないという問題ではないのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...夜銀座通草市にて花月楼主人に逢ひぷらんたん亭に小酌す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...これは恥かしい事に父が楼主の方の味方をして勝たせた不名誉な事件だ...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...初花の右なる男は初花楼の楼主...
夢野久作 「白くれない」
...その人が××へ帰つてすつかり話をしたもんですから楼主の方へ皆解つてしまひましてね...
與謝野晶子 「女が来て」
...楼主と、その客をこれへ出せっ」とうとう、楼主も来て謝っている様子であったが、「詫言(わびごと)だけで済むことではない...
吉川英治 「旗岡巡査」
...楼主には後より糺明(きゅうめい)を申しつけるが取り敢(あえ)ず...
吉川英治 「旗岡巡査」
...楼主に預けおくといいのこして...
吉川英治 「旗岡巡査」
...楼主の飼っていた鶯らしい...
吉川英治 「松のや露八」
...楼主の表名前であって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...警察から楼主へ、楼主から朋輩へ――、『みどりさんのあのお客は、大へんな大泥棒だって、ああこわい、こわい...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...女の方は楼主へ引き渡されたものだった...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...御気の毒で』と楼主に対して繰り返してる...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...既に医者から楼主へ...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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