...朧げなりとも浮び上る私の蜃気楼のある事を...
芥川龍之介 「後世」
...しかし美しい蜃気楼(しんきろう)は砂漠の天にのみ生ずるものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...鐘楼の屋上にのぼりたる話前の話に類似の出来事が徳島県勝浦郡にもあった...
井上円了 「おばけの正体」
...また空には蜃気楼(しんきろう)のような現象がおこるものだから...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...あるひは又青楼(せいろう)に揺泉樹(えうせんじゆ)の栄(さかえ)をなし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...彼方(かなた)なる境内の樹木と本堂鐘楼等(とう)の屋根を背景にして...
永井荷風 「日和下駄」
...ごそごそ鐘楼(しょうろう)からおりてきました...
新美南吉 「のら犬」
...よく両国の万八(まんぱち)――亀清楼(かめせい)のあるところ――に画会があると...
長谷川時雨 「大門通り界隈一束」
...いわゆる蜃楼(しんろう)だという...
南方熊楠 「十二支考」
...燈光未寐酒家楼...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...楼(たかどの)へ往きて衾(ふすま)被(かづ)きて寝よと云ひしかど...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先の楼主(だんな)に...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ここは城楼(じょうろう)の上ではなかったが...
吉川英治 「黒田如水」
...楼桑村の百姓でした」「もっと先は……」「わかりません」「分らなければ...
吉川英治 「三国志」
...なぜ楼桑村の私の家を訪ねてくれなかったのですか」「いや...
吉川英治 「三国志」
...その紀行「春波楼筆記」の中で諷刺的に書いているんです...
吉川英治 「小説のタネ」
...外廊の諸門も総見寺(そうけんじ)の楼廂(ろうしょう)もほとんどあとかたなく焼けている...
吉川英治 「新書太閤記」
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