...僕は確か父といっしょにそういう珍しいものを見物した大川端(おおかわばた)の二州楼へ行った...
芥川龍之介 「追憶」
...こは当楼の後ろの大薮に数年(すねん)住(すん)でいる狸の所為(しわざ)にて...
関根黙庵 「枯尾花」
...五層楼の窓からぎら/\した光が落ちて来た...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...そして陣屋の一番外側には篠垣(しのがき)を繞(めぐ)らし、五間十間ぐらいの距離に本篝(ほんかゞ)りを焚(た)き、その垣の内側に、望楼、見せ櫓(やぐら)等をところ/″\に設け、板囲いの仮小屋、―――今で云えば急造のバラックのような営舎を幾棟も建てゝ、そこに大将以下の士卒が寝泊りをしていた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...西郷隆盛(さいごうたかもり)などが維新の志士として東三本樹(ひがしさんぼんぎ)あたりの妓楼(ぎろう)で盛んに遊んでいたころ舞妓(まいこ)に出ていて...
近松秋江 「霜凍る宵」
...それは大尽の家の高楼と...
中里介山 「大菩薩峠」
...万字楼の表通りが遽(にわか)に噪(さわ)がしい人声であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...五時から俵家の叔母の何ヶ日忌かで山水楼へ招かれ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山水楼のテッパツチーカイと五目めしを食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...門司三宜楼といふ料理店へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...宮殿のような高楼の階下は...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...突然出た広場は歩廊(ほらう)のある大きな層楼で三方(ぱう)を囲まれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「あああ」と望楼の柱につかまりながら身をのばした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...れいの望楼(ぼうろう)の張出(はりだ)し――さっき呂宋兵衛(るそんべえ)たちのいたところから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...望楼(ぼうろう)の屋根をはなれて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「どうするのさ」通船楼の若いおかみさんは...
吉川英治 「春の雁」
...通船楼のおかみさんは笑ったが...
吉川英治 「春の雁」
...楼主の飼っていた鶯らしい...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索