...青楼(ちやや)の主人は...
薄田泣菫 「茶話」
...三月六日詩外楼居...
種田山頭火 「旅日記」
...銀座資生堂(ぎんざしせいどう)楼上ではじめて山崎斌(やまざきたけし)氏の草木染めの織物を見たときになぜか涙の出そうなほどなつかしい気がした...
寺田寅彦 「糸車」
...それにもかかわらず鐘楼の頂まで上りたがった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...望楼は壁に取り付けの灯火で照らされていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此楼モトヨリ浴ス可ク又酔フ可ク又能ク睡ル可シ...
永井荷風 「上野」
...この絵本はまた鈴木春信の『青楼美人合(せいろうびじんあわせ)』(五冊)『春(はる)の錦(にしき)』(二冊)と共に色摺絵本中の最も古くまた最も精巧なるものとして板画研究者の珍重する処たり(明和以前の絵本は皆墨摺にして色摺はなし)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...盃盤の選択は酒楼にあつては直(ただち)に主人が風懐(ふうかい)の如何(いかん)を窺(うかが)はしめ一家にあつては主婦が心掛の如何を推知せしむ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...江戸の築地の異人館の楼上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはフェレラと共に彼を妓楼に訪ねた「通訳の件」であつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...吉彦(よしひこ)さんはみんなを鐘楼(しゅろう)の下(した)に一列(れつ)励行(れいこう)させた...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...鐘楼は街を一望に見下す高台の突端にあるので...
火野葦平 「花と龍」
...さらに遠い世界をながめる望楼のように...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一代を圧倒した金語楼はもはや昔日の落語家ならず身辺多彩の喜劇俳優として不朽の青春をもてあそびおり...
正岡容 「寄席行燈」
...新吉原の花菱丁字という妓楼で乱酔し...
山本周五郎 「風流太平記」
...小林萬吾君も英国料理に困つて滞在中は探花楼(たんくわろう)と云ふ支那料理へ行(ゆ)く事に定(き)めて居る様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...三重の楼、四重、五重、六重と上にゆくほど、間数は少なくなるが、工芸的な構成はむしろ精を極めて、また趣を更(か)えてある...
吉川英治 「黒田如水」
...だが、もう一日は」と、裴宣は切にひきとめ、次の日はまた、飲馬川の眺望をさかなとして、断金亭の楼台で、終日、送別の杯と、また義兄弟の誼(よしみ)など酌(く)み交(か)わされた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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