...二階へ上る楷子段(はしごだん)の側面を始として...
芥川龍之介 「毛利先生」
...草書楷書と手当り次第に好きな字を書き散らした...
薄田泣菫 「茶話」
...三重(じゅう)の楷梯を上って漸く頂上に達した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そしてその文字は楷書であるが何となく大田南畝(おおたなんぽ)の筆らしく思われたので...
永井荷風 「葛飾土産」
...表に四行の小楷字(かいじ)あり...
中島敦 「悟浄出世」
...余は此の楷段はどの位あるかと女に聞いて見たら何でも百四五十はあるだらうといつた...
長塚節 「旅の日記」
...表紙には人格論と楷書(かいしょ)でかいてある...
夏目漱石 「野分」
...枡屋(ますや)の楷子段(はしごだん)を登って山嵐の座敷(ざしき)の障子をあけると...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...しかも一字一字念入の楷書で...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...楷書をもって尋常に米と記しければ...
福沢諭吉 「学問の独立」
...干鰯(ほしか)の仕切(しきり)に楷書を見たることなし...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...草書を楷書に変じ...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...名人文楽一字一画を楷書でいくいわゆる本格の落語家には...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...使者桓楷(かんかい)は...
吉川英治 「三国志」
...まず檄(げき)を武安の尹楷(いんかい)に送って...
吉川英治 「三国志」
...このようなかたい楷書の物でもみな武将に似あわずどこか優しいところがある...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...梁楷の画風を慕ってそれを習(まな)んだ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...宋の梁楷(りょうかい)の描いたという「栗の図」が床の間にあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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