...大町見物の第一楷梯は仁科三湖である...
石川欣一 「可愛い山」
...『加藤醫院』と鹿爪らしい楷書で書いた...
石川啄木 「鳥影」
...小説のことなれば悉(ことごと)く楷書(かいしょ)にて書くにも及ばじ...
永井荷風 「小説作法」
...細字の楷書で、其の能筆なることはむかし筆耕を業としたものの手に成つた写本に劣らず、洋字も極めて鮮明であつた...
永井荷風 「来訪者」
...余は此の楷段はどの位あるかと女に聞いて見たら何でも百四五十はあるだらうといつた...
長塚節 「旅の日記」
...四天王寺の塔に上る刻楷(きざはし)を足讀み片讀みのぼり行く足うらのしもゆ風吹ききたる押照る難波の海ゆふきおくる風の涼しきこの塔の上二十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...或は奉書の巻紙に楷書で丁寧に認めたものかである...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...これは楷書(かいしょ)で入れてある...
野村胡堂 「胡堂百話」
...楷(こずゑ)の方二三間打つてしまつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...狭(せま)い楷梯(はしご)を登(のぼ)つて來る...
三島霜川 「平民の娘」
...正楷に書いて送ると「先生とは書体が違う...
山本笑月 「明治世相百話」
...君に忠義という事は決して忘れません」と簡単に楷書して泣かせるのや...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...その表紙には「屍体台帳……九大医学部」と大字で楷書してありまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...桓楷は、ただ一人、襄陽城におもむいて、劉表に会い、「黄祖と、主君の屍とを、交換してもらいたい」と、使いの旨を告げると、劉表はよろこんで、「孫堅の死体は、城内に移してある...
吉川英治 「三国志」
...まず檄(げき)を武安の尹楷(いんかい)に送って...
吉川英治 「三国志」
...大将尹楷(いんかい)を討ち取った...
吉川英治 「三国志」
...賈はたちまち桓楷(かんかい)...
吉川英治 「三国志」
...「梁楷(リヤウカイ)ニ倣(ナラ)フ」とするのもあって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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