...極言すれば最終戦争まではなるべく戦争を回避し得たならば甚だ結構であるのであるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...さらに極言すれば...
太宰治 「芸術ぎらい」
...王子の、今日までの愛情は、極言すれば、愛撫という言葉と置きかえてもいいくらいのものであった...
太宰治 「ろまん燈籠」
...如何なる天才も到底真の芸術家たり得る資格がないとさえ極言しました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...ただ仏教が支那に弘布せられた点において、支那が印度の文化の影響をうけてはいるが、その実、仏教は、思想としては、特殊な僧侶社会の間に存する少数な学匠によって知識として伝承せられ講説せられたのみであって、一般の思想界とは交渉が極めて浅く、極言すれば、支那人の思想は殆ど仏教を除外して考えても理解し得られるほどである...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...極言すれば、科学者の道が何者かの圧迫をうけているともみられる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...或る一群のブルジョア・イデオローグは之を見て国家社会主義の宣言だと極言する...
戸坂潤 「社会時評」
...或外人は之をスペキユレーシヨンとまで極言して居るのでも...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...私は、一人のエジソンの頭脳によって、この人類社会の科学的進歩がどの程度に迄発達したか、――極言すれば、人類社会そのものがどの程度にまで進歩したか、――を考えるとき、私たちの社会に於て、マルクス主義者とか、或はその思想に反対する一切の保守主義者たちが唱えているような今日の諸学説が根本的に破壊され終るであろうことは、必ずしも空想ではあるまい、と思われるのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...容易に今我らの持つところの音楽を再現することが出来る」と極言している...
野村胡堂 「楽聖物語」
...極言すれば戦災死をまぬがれたわれわれにとつて...
原民喜 「平和への意志」
...極言すれば、君が周到に計画して実行した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ああ極言して賞(ほ)めちぎったが...
吉川英治 「剣の四君子」
...死をお急ぎなされますや」極言だった...
吉川英治 「私本太平記」
...かかる時を逸(いっ)して悔いを千載(せんざい)にのこし給うな)と極言して遣(や)ったほどだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも縷々(るる)極言(きょくげん)して謝(あやま)っている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...当然の事態とまで極言しているのである...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
...「世界中でこの城のように善美なものはなかろうと思う」とダルメイダは極言しているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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