...山縣(やまがた)中將書を南洲に寄せて兩軍殺傷(さつしやう)の慘(さん)を極言(きよくげん)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...妹の犠牲を受けているのは利己主義者であるとも極言した...
芥川龍之介 「春」
...極言すれば最終戦争まではなるべく戦争を回避し得たならば甚だ結構であるのであるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...王子の、今日までの愛情は、極言すれば、愛撫という言葉と置きかえてもいいくらいのものであった...
太宰治 「ろまん燈籠」
...或る一群のブルジョア・イデオローグは之を見て国家社会主義の宣言だと極言する...
戸坂潤 「社会時評」
...極言せば韓民の日本に対する悪感情は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或外人は之をスペキユレーシヨンとまで極言して居るのでも...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...すなわち本質的に狭量で見掛け倒し、極言すれば、ひどい性格と言う他はない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この辺の事情を極言したるものならん...
福沢諭吉 「日本男子論」
...*ヘツペル先生は屡々満里子の美しさを極言して...
牧野信一 「サロメと体操」
...そして極言すると下劣な文学上の表現をのり越して...
水野葉舟 「言文一致」
...平八郎は極言すれば米屋こはしの雄である...
森鴎外 「大塩平八郎」
...死をお急ぎなされますや」極言だった...
吉川英治 「私本太平記」
...もう一戦のほかはないというような極言まで敢えてした...
吉川英治 「新書太閤記」
...極言すれば、この時代の人間すべては、(世の中とは、即、戦国のこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを極言するまでもなく...
吉川英治 「親鸞」
...いつも縷々(るる)極言(きょくげん)して謝(あやま)っている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いや極言すれば、この世の悠久を信じる人間には、最後もだめもないはずである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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