...彼女の料理は至極美味しい...
...人物の善悪を定めんには我に極美(アイデアル)なかるべからず...
二葉亭四迷 「小説総論」
...私の恩師がクラシカル・ヘレニズムの極美を讚嘆して...
牧野信一 「痴酔記」
...極美の文学を作るますます多からんことを欲す...
正岡子規 「俳諧大要」
...私にとつて人生は結極美事な驚きをその悲しみより先き立つて囁いたからである...
室生犀星 「忘春詩集」
...細めているが艶を超えて生き物の極美を放つような虹が女の眼の中に沸(たぎ)るとみると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――徒(いたず)らに敵を憎んで、やれ、扶持(ふち)を離れた人間の自暴自棄(じぼうじき)だとか、虚名を博すための行為だとか、裏を掻いたような観方をする奴には、武士道の極美が、――死というものが――何んなに当人にとって本望で楽しいものかが分らぬからだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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