...極端に灰色をした人生が思ひに浮んだのである...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...極端に云へばそれ以前のものは自分の作品として認めたくないものが多い...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...人間は極端に自然に従順であって...
寺田寅彦 「天災と国防」
...だがこのセンセーショナリズムがより極端に徹底されると...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...極端に衰弱しておりまた多年病気がちではあったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明以後不換紙幣政策が極端に行はれたので...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...されば寛政末年より享和(きょうわ)の始めに至る時代風俗の変遷と共に歌麿美人の身長もまた極端に馳(は)せ遂(つい)にその特徴たる廃頽(はいたい)的情味を形造(かたちづく)るに至りしが享和の末よりはややその身長の度を減ずるに従ひ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この場合のように感光度の極端に大きいことの必要な時には...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...層々展開して極端に至ると妙な現象に到着します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...自分の経営にかかる事業が不景気の極端に達している最中だから...
夏目漱石 「それから」
...「何んにもしませんよ」極端に脅(おび)えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直接的意識に極端に相反している...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...忽然と云つても、そんな詞ではこの急激な有様を形容しにくい程、極端に急激に、水面がはつきりと際立つてゐる、大きい渦巻になつた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...我々はいまそれを極端にまで推し進め...
三木清 「歴史哲學」
...極端に言えば第一ページ目から...
三好十郎 「恐怖の季節」
...もつと極端にいへばかんさんは不時に金の遣り繰りが出來ると...
室生犀星 「渚」
...刺激と感激とが極端に起こってきた...
山本実彦 「十五年」
...極端に意味を強めて云えば...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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