...極端に貪慾なる俺の心には...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...登志子の目には始終極端にそぐわぬものになって極めて不自然に滑稽に見えた...
伊藤野枝 「わがまま」
...それでも家人が極端に独り歩きを禁じるのは少し行き過ぎのやうに思つて居る...
高浜虚子 「椿子物語」
...極端に遠方からということを具体的にしかも大胆に表すために雲の峰からと言ったのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ウメ子は学校から極端にいぢめられた...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...それを極端に否定する...
谷崎潤一郎 「細雪」
...之が又極端に乏しいのである...
戸坂潤 「読書法」
...極端に小遣を倹約しても...
豊島与志雄 「或る素描」
...愚弄(ぐろう)的な調子で極端にわたるのを聞くと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文句中の言葉の布置を極端に重んじているらしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただそれが両極端に位していることを悟らなかったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...少し極端にいえば...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...庄吉は、世のすべての夢などというものから、極端に離れた、常識家らしい顔をにこにこさせて、「お久美、よく診てもらうがいい...
林不忘 「あの顔」
...これから読もうとする極端にばかげた話のなかにさえ慰安を見出(みいだ)すかもしれない(精神錯乱の記録はこの種の変則に満ちているのだから)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...楼門の場も筋は無法の極端に達せしものなれど...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...女の恐怖は極端に達した...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ときには極端にも走りなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...極端にデリケートな自覚のために...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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