...「ああ、極りましたか、矢野とお約束...
泉鏡花 「薄紅梅」
...)天のこの冷酷極りなき嫉妬(しっと)の鞭(むち)を...
太宰治 「もの思う葦」
...そこで私が色々と極りをつけて...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...「あれ! 極りが悪いなんて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...きっぱりと極りがついたんでしょう...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...わたしは少し極りわるく...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...嬉しいような極りわるいような妙な気持でした...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...僕は極りが悪くなって...
豊島与志雄 「白日夢」
...その人が他の信徒に対して顔を合すのが極りの悪るそうな風をしていたのも可笑しい...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...老人は極りわるげに船の底に蹲つた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...娘はあなたの方がどうか慥に極りのつかぬうちは他の縁談は聞かさないでくれといふ次第だといつて「抂げてもどうか兄の一家のものを安心させて戴くことは出來ますまいか」といふ至極穩かな申出である...
長塚節 「開業醫」
...高木銀次郎から私へくれた恋文が七本」お紋もさすがに極りが悪そうでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...極り惡さうに手を振つて見せるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「なんだい、そんなとこに突っ立って――借金取りでも来たのかい」「お嬢さんが、お勝手で、泣いていらっしゃるんですよ」そう言うお静も、すっかり泣き濡(ぬ)れて、極り悪そうに、顔を反(そむ)けながら話すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本極りは明日といふことに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...極りの悪いような心持と...
松本泰 「日蔭の街」
...変に極りのわるいような...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...きっと極りが悪いのね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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