...弟子の僧は、内供の予期通り、口を極めて、この法を試みる事を勧め出した...
芥川龍之介 「鼻」
...その海水靴が心持強く土の中へ喰入った時に剥げ落ちたであろう極めて小さな臙脂色の漆の小片を拾い上げて...
大阪圭吉 「花束の虫」
...極めてわずかであれ疑いを容れるものはすべて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...という極めて含蓄ある言葉を聴いて...
戸坂潤 「技術の哲学」
...禹貢よりは極めて規則正しく書いてあるので...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...極めて希れに鮑刻本を參照したり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...極めて薄い板で幅狭く造り...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...極めて冷靜な唯我主義の態度を取つて居る人だ...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...極めて原始的な形で...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...極めて迷惑さうに...
牧野信一 「痴酔記」
...現在ロシアに進行中の極めて急速な人口増加と一致するものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この生活必要品を独立してかつ同時により平等に供給することが極めて重要事であるために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これは極めて不確実であるけれども...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...聲量の極めて乏しい女の聲で熊野(ゆや)を稽古してゐるのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...極めてリアルなことだわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お台場の址(あと)が涼むには一番好いと極めて...
森鴎外 「鶏」
...平凡ながら極めて安穏な年月を過して来た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...航海者ヘンリ以来一世紀の間に極めて強靱な力を以て発展して来たポルトガルの東への進出は...
和辻哲郎 「鎖国」
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