...それは極めて普通の古い柱時計を指しているのであるから...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...また極めて用心深い人でも...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...斯(か)くの如く天平期の日本芸術の美は絢爛(けんらん)を極めているが言い得べくんばこれはすべて完成綜合(そうごう)の美であって...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...纏(まと)めた故葛原勾当の極めて大ざっぱな略伝である...
太宰治 「盲人独笑」
...或る「意味」と他の「意味」とが連絡するのは、夫々の母胎である夫々の事実間の連絡を手頼りにしてであるべき筈だったのに、ここでは意味と意味とが、極めて、奔放に、天才的(?)に、短絡して了う...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...報酬は極めて少なかった...
豊島与志雄 「反抗」
...後の仕事は極めて順調に運ぶのである...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...物価を定むる分子はなおさら複雑を極めて来る...
新渡戸稲造 「自警録」
...極めて遠廻しにその意味をいった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...極めて勢いよく烈しく入ってくる知覚を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...第二版以後は極めて僅少の附加が加えられているだけであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...比率上のこの極めて大きな差異は完全に正しくはないかもしれず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...真を距(へだた)る極めて遠いものではないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし人格を形成する印象の極めて多数が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...きょうのわたしたちにとって極めて暗示にとんだ回想をしている...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...帽子や注射器までもきちんと整理して出て行った」「その女を犯人と認める理由は……」という質問が極めて自然に熱海検事の口から出た...
夢野久作 「暗黒公使」
...極めて特異だった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...髪にも髭にも白いのがかなり混った割には極めて元気な矮躯赭顔の翁は折柄処用で外出しかけて居たにも係らず...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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