...悲愴(ひさう)を極めてゐたのに相違なかつた...
芥川龍之介 「枯野抄」
...近くは幸徳秋水等の公判開廷されんとするに際しこゝに又々京都方面に於て極めて秘密の間に社會主義者の大檢擧に着手したる樣子あり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...極めて重々しく一語々々を腹の底から搾(しぼ)り出すように話した...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...彼女の話はその謎めいた結婚について極めて個性的な光を与えるもので...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...かえって私がこの身体と極めて密接に結合せられ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...「何んなりと」佐瀬弁護士は極めて事務的に応(こた)えます...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...換言すればロココを文やどる金色は極めて微かなものであつて...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...第十七図次に極めて稀有なるモウソウチクすなわち孟宗竹の花を示さん...
牧野富太郎 「植物記」
...これは極めて急速な増加を意味する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人口は極めて危殆な状態にある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし人間の肉体的性向がかかる決定において撹乱力として極めて有力に働くものでないと云うならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...白石の書状によって極めて明白である...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その覘ひどころに於て極めて勝れたものであると同時に...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...極めてヒステリックな婦人又は極めて順良な女性には又特にこのような点に敏感なのが多いようであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...どういう手都合にします? およそ段どりを極めておいた方がいいでしょう」「ウム...
吉川英治 「江戸三国志」
...その外国及び内国の需要に対する影響を極めて明瞭に指摘している...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...床面は極めて綺麗で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...要するに亭主同樣この永續的貧乏に對しては極めてノン氣であるらしい...
若山牧水 「樹木とその葉」
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