...極めて貧弱である為めに...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...汽車の速度の極めて遅々たるのに...
石川欣一 「可愛い山」
...とりわけ毎日新聞社は最も逼迫(ひっぱく)して社員の給料が極めて少かった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...極めてロマン派的な(フィヒテから来る)空想に基いたものに他ならなかったのは別として...
戸坂潤 「科学論」
...普通にはこの針状結晶は極めて細い針が数本束になったような構造をしていて...
中谷宇吉郎 「雪」
...人に殺されたのだと仰しやるのです」平次はこの邊で一本極め手を入れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病気には極めて弱虫であつた...
平出修 「公判」
...極めて明らかなのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...難解を極めたものであったが...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...私は一刻前以上に口を極めて...
牧野信一 「秋・二日の話」
...またかくのごとき趣向が和歌には極めて珍しきことも知らぬ者はあるまじく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...極めて上製高尚な塗香を作ってわが邦特に調香の美術あるを示すと同時に...
南方熊楠 「十二支考」
...極めて滑稽(こっけい)な記憶を呼び醒(さま)した...
森鴎外 「百物語」
...質極めてよく、一反の値が八、九円から、上等品になると二十円を呼ぶ...
柳宗悦 「全羅紀行」
...女は極めて注意深く石持氏の手許を見詰めていたようであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...言葉が極めて横柄で客に向いて「あなた」とは云はずに「お前(めい)たち」と云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...わけて山木家の人々は狼狽を極めてみな出て行った...
吉川英治 「源頼朝」
...死なんとする永遠の捕囚となった大いなる種族の数は極めて少なかった――未来の大いなる種族の精神を瀕死のものと交換する行為には恐るべき処罰が伴ったことが大きい...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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