...トルストイは自ら極めて正しいことを云ふ人である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
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坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...而もそれは極めて切りつめられた殆んど致命的な少額の研究費で維持されている研究なのである...
戸坂潤 「社会時評」
...規模雄大を極めたるものにて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう時には尻尾を脚の間へ曲げこんで首を垂れて極めて小刻みに帰って行く...
長塚節 「太十と其犬」
...まだ極め手がない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むしろこんな場所には極めて有り勝ちなものである...
久生十蘭 「魔都」
...室内は実に乱雑を極め――家具は打ちこわされ四方に投げ散らされている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...あまり口を極めて推賞しすぎたゝめに...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...戸締りの音蚊帳を釣り寝に就く午後十一時より十二時迄枕もとの時計の音のみ聞えて天地は極めて静かな...
正岡子規 「夏の夜の音」
...これといふほどのひどい事でなくても人間同士の交際の上にごく些細な欠点があつても極めて不愉快に感ぜられるもので...
正岡子規 「病牀六尺」
...現在遠隔の州で極めて低廉に売られている犢肉は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし極めて小さいことによってにせよ一旦(いったん)生じたものは極めて大きな禍(わざわい)を惹(ひ)き起すことが可能である...
三木清 「人生論ノート」
...金右衛門は驚きを極めて...
吉川英治 「江戸三国志」
...「李鴻章(りこうしょう)、また来たよ」「トムか」李鴻章にそっくりな男は、もうひとりの清国人を相手に細長い網袋の両端を持ち合って、何かその中にある非常にいい音のする金属を、極めて気永に、揺りうごかしていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...いや於菊の身は充分に調べたうえで取極めるから心配すな...
吉川英治 「黒田如水」
...今朝の出陣をいたすまでである」思い極めた大将の覚悟は...
吉川英治 「三国志」
...極めているなかに可能を見出すことこそ...
吉川英治 「源頼朝」
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