...極めて淡々と無造作に描きわけてゆく...
上村松園 「砂書きの老人」
...厳本の『女学雑誌』の素朴に引換えて極めて花やかな色彩を帯び...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...このように鍵の隠し場所が極めて意外なところにあり...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...何か云ふとき、極めて眞面目な、物憂い表情をうかべる...
田畑修一郎 「南方」
...日本では生活に就いての科学的認識が極めて薄弱なのである...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...併し限定は極めて簡単で事足りる...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...灯の無い輕舸(はしけ)でそつと漕いで居るのがあつたら逃すな」「合點」平次の號令は周到を極めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...月極めの三両とお礼の五両を綺麗に払った上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰が一番先に氣が付いたのだ」平次の問ひは極めて平凡です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曲者の足跡の見極めがつかぬばかりか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時だけはその大きな声が極めて自然のものとして許される...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...皮に近い部分は極めて熟しにくい...
正岡子規 「くだもの」
...とかく病床へ参考書を引出すのが極めて面倒であるために...
正岡子規 「病牀六尺」
...若干の極めて適切な事例を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...而もその期間は極めて短かい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...叙事は精緻(せいち)を極めて一の剩語(じようご)をだに著けない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...つまりこの世の中というものの本質に適合しない)それから彼は覚悟を極めた...
吉川英治 「鬼」
...それは極めて重要な問題であり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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