...無法極まる血氣の若者どもが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...大道の極まる所に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...奇怪極まる東(あずま)伯爵夫人の怪死」という題で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...今日から思うと迂闊(うかつ)極まることではあるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼等は布教に際し商賣敵なる道教に苦しめられた結果「支那人は頑固極まる迷信者流である」と斷定し「道教は迷信の固まりである...
橘樸 「支那を識るの途」
...生の向上発展の極まる所かえって自己矛盾に陥り...
田辺元 「メメント モリ」
...どこをどう辿ってよいか判らないこの追跡は今までにない不安極まるものであった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...これは本当に天然に見られるあの美麗繊細極まる雪の結晶を実験室の中で人工で作る話である...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...生まれて初めての巧妙極まる欺瞞を試みるのを目にした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...沈痛極まる面持でその顔をのぞき込んでいる...
久生十蘭 「魔都」
...それをもって一目散に守衛のもとへかけつけたら……私はつい卑劣極まる考えを起こしたが...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...卑劣極まると……宜う御座んす...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あとには市区改正後の俗悪極まる安普請の長屋がところ構はず建て列ねられてゐる哀しいそのころの春であつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...彼らが朝夕見慣れいた平凡極まる事物一切が...
南方熊楠 「十二支考」
...無趣味極まる欺瞞(まやかし)は僕は疾(と)うから知っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この複雑極まる状態は...
柳田国男 「雪国の春」
...彼にとつて別にあの倦怠極まる空の形を變化さすほど...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...快適極まるといったような好条件な時は...
吉川英治 「随筆 新平家」
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