...滑稽極まるさ、自分で自分を縛る繩を作ツて太陽の光が蝋燭の光の何百万倍あるから、それを仰ぐと人間の眼が痛くなるといふ真理を発見して、成るべく狭い薄暗い所に許り居ようとする...
石川啄木 「漂泊」
...あの無残極まる貴様の親父の所業を目(ま)のあたり見せたら...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...だかこの『しかし』に比べれば『もしも』など浅薄低俗極まるものと云ふことができる...
高田保 「貸家を探す話」
...無責任極まる...
高濱虚子 「續俳諧師」
...悲愴極まる声を出して...
橘外男 「雷嫌いの話」
...不幸極まるものになってしまったのだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...三ツ木にして見れば平凡極まる推測が...
豊田三郎 「リラの手紙」
...斯様(かよう)な内憂外患の不安極まる世が明け渡って...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり同じような窮屈極まる生活に甘んずるでしょうか...
夏目漱石 「中味と形式」
...江戸の闇に豪華極まる火の藝術を鏤(ちりば)めるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重大極まる兵器の研究をやっていようとは...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...無法極まる仕打ちに対して...
平林初之輔 「犠牲者」
...こんな不快極まる気持ちになっていることそのことが...
平林初之輔 「秘密」
...此の無責任極まる記事は始め東京朝日新聞に出たのださうだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...美しさとは無礙である時に極まる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...大胆極まる考えである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あとは大眞面目に不足極まるといふ顏をする...
若山牧水 「一家」
...僅か三百のスペイン兵を以てこの強大な武力統治国の首府へ乗り込んで行こうとするコルテスの大胆極まる離れ業の背後には...
和辻哲郎 「鎖国」
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