...殆んど一顧の値だに無き極々些末の一事件であるのかも知れない...
石川啄木 「葬列」
...極々(ごくごく)内気なひとでしたから...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...極々の奥底は概してその人の性質・経験等より出でたる偏狭なる...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...これは極々の秘密事項だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...朱(しゅ)で極々(ごくごく)細(こまか)く念入りに描いたもので...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...岸からは僅か七八丁しか離れて居ないので極々小さい島でした...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...なあに参りは参っても肝心のお話は極々(ごくごく)つまらない面白くないものだからただ此処(ここ)までやってきた私の厚意だけを汲みとってもらえばそれでもう沢山である...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...これは極々の内証話だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それには極々ちひさい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...極々(ごくごく)些細の事でも一寸(ちょい)と胡麻化(ごまか)して貪(むさぼ)るようなことは私の虫が好かない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その仔虫は彼のいわゆる鉄砲虫(カミキリムシの仔虫)を極々小くしたような形ちで黄白色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...されど余は此事に就きて極々の素人なれば君が果してマクレオッドやらバスチヤやらそんな事は存ぜぬなり...
山路愛山 「明治文学史」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「大岡越前」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...我々は今なお極々粗い輪郭を知っているに過ぎない――しかもその多くは後から写真やスケッチを研究して得たものだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一目でそれが極々初期の彫刻に現れていた途方もなく大きい円筒状の塔のことだと判ったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...夜空が――極々希に――多少なりとも晴れた際には...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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