...殆んど一顧の値だに無き極々(ごくごく)些末の一事件であるのかも知れない...
石川啄木 「葬列」
...おとよの念力が極々(ごくごく)細微な径路を伝わって省作を動かすに至った事は理屈に合っている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...これは極々(ごく/\)の内証話(ないしようばなし)だが...
薄田泣菫 「茶話」
...極々(ごくごく)不幸にても一不朽の人となるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...もとは極々(ごくごく)内気(うちき)の優しいかたが...
夏目漱石 「草枕」
...これは極々の内証話だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女学校を出て一二ヶ月しか経たない娘にありがちの極々ほっそりした躯(からだ)つき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それには極々ちひさい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...肥後から来て居た山田謙輔(やまだけんすけ)と云う書生は極々(ごくごく)の御幣担(ごへいかつぎ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鎖国士族が極々嫌いで之(これ)に力を尽(つく)す気はない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかし私は嫉妬はしなかつた――あつても極々(ごく/\)稀であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...極々小さい顔はまるで白蝋色をして居る...
宮本百合子 「或日」
...私は極々人間的なのです...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「大岡越前」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一目でそれが極々初期の彫刻に現れていた途方もなく大きい円筒状の塔のことだと判ったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...彼らが不完全な状態になったのは極々最近だということがますますはっきりした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...夜空が――極々希に――多少なりとも晴れた際には...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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