...おとよの念力が極々(ごくごく)細微な径路を伝わって省作を動かすに至った事は理屈に合っている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...極々(ごくごく)不幸にても一不朽の人となるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...極々明白に自分は從來の一切の定説や形式やを疑ふ者であるといふことを自覺し且つ公言するのとの別がある...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...極々徹底したる懷疑説より見れば未だ極めて初歩の者である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...極々上の達人でなければならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...極々(ごくごく)親しい間の御家来衆でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとは極々(ごくごく)内気(うちき)の優しいかたが...
夏目漱石 「草枕」
...なあに参りは参っても肝心のお話は極々(ごくごく)つまらない面白くないものだからただ此処(ここ)までやってきた私の厚意だけを汲みとってもらえばそれでもう沢山である...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...極々よき風味なり...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...肥後から来て居た山田謙輔(やまだけんすけ)と云う書生は極々(ごくごく)の御幣担(ごへいかつぎ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鎖国士族が極々嫌いで之(これ)に力を尽(つく)す気はない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかし私は嫉妬はしなかつた――あつても極々(ごく/\)稀であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それは極々稀れで滅多には出逢わなく大抵は何処へ行っても赤色花の品ばかりである...
牧野富太郎 「植物記」
...その仔虫は彼のいわゆる鉄砲虫(カミキリムシの仔虫)を極々小くしたような形ちで黄白色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...私は極々人間的なのです...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...極々(ごくごく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...夜空が――極々希に――多少なりとも晴れた際には...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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