...虚は美的感情の極致までも入って満たせとばかりに人を待っている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...極楽浄土はこゝにあり!・明ける水音のする枯木焚きつける朝の蚊のするどくてあれもこれも・庵にも赤い花が咲いてゐる日ざかり・見おくるかげの...
種田山頭火 「行乞記」
...この錯雑紛糾を極めた生活と思想との世界に於て...
戸坂潤 「科学論」
...一種の積極的な強制内容を押しつけるものであったわけだが...
戸坂潤 「思想動員論」
...フーラー教授の北極光の研究は...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...しかるにこの血液の分量は個人によってちゃんと極(き)まっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...時間と地理の観念が極端に薄れて了うのが至極遺憾(いかん)で有ります...
西尾正 「陳情書」
...從つて無終極性は客觀的時間の本質的性格をなす...
波多野精一 「時と永遠」
...倒れるに極つてゐるセメント袋の山の下に...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...何時よりは極彩色のたゞ京人形を見るやうに思はれて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...性極テ肥ヲ喜(コノ)ム」であるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...明和以後枯楊(こようげつ)を生じてようやく春風に吹かれたる俳句は天明に至りてその盛を極(きわ)む...
正岡子規 「俳人蕪村」
...極めて高い死亡率の後に通常現われる異常な比率の子供は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...極めて大きな利益であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一日四杯と、二升とこっそり対(む)き合っているこの朝の景色は、至極のどかだ...
横光利一 「夜の靴」
...仕合ってもらいたいと口を極めて頼んだ...
吉川英治 「剣の四君子」
...春山の人物観も至極気が楽になる気がする...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...もと極東の民族の気質にはなかったであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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