...甚だ曖昧を極めている...
芥川龍之介 「不思議な島」
...毎晩極(きま)ったように見舞ってくれた道子が...
泉鏡花 「婦系図」
...床に垂れた手が極めてゆるやかに動き...
梅崎春生 「日の果て」
...出血は極めて瞬間的に多量だったものと見える...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...西洋とても極めて近世のことで...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...「こいだけ極(き)めといたら安心です...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...極微なるものの大なる暗夜...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...火遊びといえるほどの積極的な意志もなく...
豊島与志雄 「波多野邸」
...蚕の食物とする桑の木の発育も極めてよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...其頃は又寄宿料等も極(きわ)めて廉(やす)く――僕は家から通って居たけれど――慥(たし)か一カ月二円位だったと覚えて居る...
「落第」
...極めて静かな調子である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...極端にまた彼の正反對だから滑稽だ...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...宗皇帝が極めて瓢逸濶達な精神の持主であられることが判るのである...
久生十蘭 「魔都」
...逢ッてよく気心を洞察(みぬい)た上で極めたら好かろうといって遣しましたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...単調極まる一年間に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...明らかに無謀な積極政策を提案しても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...極度に利用したものが「神話」である...
矢部貞治 「政治学入門」
...極く曖昧なものだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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