...国境の警備は極めて厳重であった...
石川欣一 「山を思う」
...極めて稀だが、あるにはある...
海野十三 「幸運の黒子」
...脚下山雉の渡を帆かけて行く渡舟、さながら白鴎の如く、矚目爽快を極む...
大町桂月 「金華山」
...「それは極りが悪かつたでせう...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...御客様にそんな無仕付な方(ほう)があるものか以後はたしなむが善かろうと極めつけられた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...この辺の人には極(きわ)めてしたしみ深いもので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それが極楽であり浄土である...
種田山頭火 「其中日記」
...至極江戸前女で、緋鹿の子の手柄をかけていいわたに結った、黒エリをかけた下町ッ子のチャキチャキだった...
辻潤 「ふもれすく」
...無聊至極(ぶりょうしごく)に苦しみきっているためでしょうから...
中里介山 「大菩薩峠」
...牧歌の極限を私は想ふ!渇の喜劇祖先(みおや)私(わし)達はおまへの祖先(みおや)だ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その人が十何年か一人で北極光の写真を撮りながら...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...西洋人のやり方は積極的積極的と云って近頃大分(だいぶ)流行(はや)るが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...誰が考えたって曲者はお組に極(きま)っているようなものでさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...極く稀に朝霧をきつてゆく車の響きがするだけで...
牧野信一 「病状」
...これも前のと同じく「霞の奥は知らねども」と消極的に言ひたるが理窟に陥り申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...味方の内の馬の嘶(いなな)きやすぐ其処(そこ)らの物音すら極めて鈍(にぶ)くしか聞えなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...前の極めて不完全な基礎を私の計算の根拠とするならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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