...沼南夫人のジャラクラした姿態(なりふり)や極彩色の化粧を一度でも見た人は貞操が足駄(あしだ)を穿(は)いて玉乗(たまのり)をするよりも危(あぶ)なッかしいのを誰でも感ずるだろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その提燈は、小兒の玩具にするものにて、極めて小にして、赤く色どりたり...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...この傷は直つても跡が附くに極つてゐる...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...神話学の極めて興味ある人文科学の一たることを知得せしめ...
高木敏雄 「比較神話学」
...そのような者をむざむざ松王が手に掛けたのは残念至極とは言え...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...極めて根元が深くて人間の知識では到達し得ない害悪なのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...根本に溯ってみれば階級のもつ積極的な人間関係の可能性の現れであると思い...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...私は極めて皮相的な一読者でしかないことを認めざるを得ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その代り六十四碗の御馳走となれば一箸一匙(ひとはしひとさじ)といって一品を一箸かあるいは一匙より余計は食べないと極めてあります...
村井弦斎 「食道楽」
...極霽...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当時平凡極まるものでした...
柳宗悦 「民藝四十年」
...寧(むし)ろその不自由を極めた……世にも自烈度(じれった)い方法でもって...
夢野久作 「暗黒公使」
...極めてわかり易い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お待ち遠さま……サテ然るにだ……吾輩の極楽行きの直接原因を生んだ彼(か)の「狂人解放治療場」を見た人々は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...身分からすれば極めて質素であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それは極めてより高度に耕作され...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そうして先生の方へ積極的に進んで行く代わりに...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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