...業平(なりひら)という...
芥川龍之介 「大川の水」
...業平(なりひら)と小町のようなのが対向(さしむか)いで...
泉鏡花 「婦系図」
...在原の業平朝臣の詠んだ歌ね」そういった春部の言葉が終るか終らないうちに...
海野十三 「千早館の迷路」
...業平(なりひら)橋附近の惨状を見てはお宅もどんなであろうかと胸を痛めておりましたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんなら国道の業平橋(なりひらばし)のとこで降りたらよろしいがな」と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...・青麦ひろ/″\ひらけるこゝろ業平塚・はこべ花さく旅のある日のすなほにも枯草にかすかな風がある旅で無量寿寺くもりおそく落ちる椿の白や赤や明治用水々源池さくらがちれば酒がこぼれます緋桃白桃お嫁さんに逢ふ依佐美無電局花ぐもりの無電塔はがつちりとして四月十七日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...日本橋業平(にほんばしなりひら)と言われた好(い)い男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本橋業平(なりひら)といはれる好い男の癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...源三郎はあの通りの業平(なりひら)男だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔の良い男の業平にあやかり度いやうな顏をして居ますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本所の業平(なりひら)に木賃宿を巣にして居る事は直ぐ判ったんだが...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...當代(たうだい)の能書(のうしよ)に業平(なりひら)さまならぬもおはしますぞかし...
一葉女史 「ゆく雲」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...ひさしぶりで業平橋(なりひらばし)の方まで行き...
堀辰雄 「幼年時代」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺って見せけりかきつばた白シャツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何となつかしかきつばた去(い)ぬは憂し散るを見果てむかきつばたなんとつたない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...在原業平が遠く都を離れて東(あずま)へ来た時に...
宮城道雄 「山の声」
...「伊勢の海の深き心をたどらずて古(ふ)りにし跡と波や消つべきただの恋愛談を技巧だけで綴(つづ)ってあるような小説に業平朝臣(なりひらあそん)を負けさせてなるものですか」右の典侍が言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例えば在原業平(ありわらのなりひら)の悠遊(ゆうゆう)していたころには...
柳田国男 「山の人生」
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