...いつか話題を楢山夫人とは全く縁のない方面へ持って行ってくれましたから...
芥川龍之介 「開化の良人」
...深山楢彦(みやまならひこ)――彼奴(あいつ)がやったんです...
海野十三 「赤外線男」
...・朝月ひやゝけく松の葉に・葉がない雲がない空のうらゝか・枯葦の水にうつればそよいでる・月へひとりの戸はあけとく・伸びたいだけは伸びてゐる雑草の花・楢の葉枇杷の葉掃きよせて茶の木の葉今日の行乞所得一...
種田山頭火 「其中日記」
...楢の葉の枯れて落ちない声を聴け(「三八九」第五集)...
種田山頭火 「草木塔」
...三囲(みかかえ)四囲(よかかえ)もある楢(なら)の大木が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...文机は楢の分厚な一枚板の無装飾...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...楢(なら)や雜木(ざふき)の間(あひだ)に短(みじか)い竹(たけ)が交(まじ)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...いゝ加減(かげん)大(おほ)きくなつた楢(なら)の木(き)は皆(みな)葉(は)が落(お)ち盡(つく)して居(ゐ)るので...
長塚節 「土」
...楢の木の生子を行けば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...楢林(ならばやし)かなんぞのなかを抜けると...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...楡(にれ)やら楢(なら)やら栗やら...
三島霜川 「解剖室」
...そしてにわかに向(む)こうの楢(なら)の木の下を見てびっくりして立ちどまります...
宮沢賢治 「ありときのこ」
...楢夫はつかれて、はあはあしながら、云いました...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...楢岡に比して生産が遥か少く今のままでは永続きはむずかしい...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...楢の實も同じやうな處理をして居るやうだが...
柳田國男 「食料名彙」
...まだ一度も小説を発表したことのない小説家楢島兼次も酒友で...
山之口貘 「酒友列伝」
...これは楢でこれが山毛欅(ぶな)だと平常から見知つてゐる筈の樹木を指されても到底信ずることの出來ぬほど...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...なるほど見馴れた楢の葉であり...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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