...当時相当な名声のあった楢山と云う代言人(だいげんにん)の細君で...
芥川龍之介 「開化の良人」
...楢の幹の陰に身をかくし...
太宰治 「火の鳥」
...楢の枯葉が声だして日をまねくやうだ・風を...
種田山頭火 「其中日記」
...みんないつしよに柿をもぎつつ柿をたべつつ楢の葉楢の葉はおどろきやすい...
種田山頭火 「草木塔」
...庭の楢の切株に綺麗(きれい)な縞栗鼠(しまりす)が来て悠々と遊んで居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この挿画を書いている小出楢重君は私と同じ中学であるが(少し...
直木三十五 「大阪を歩く」
...楢(なら)の木の蔭へ隠れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...又其妻に楢崎お龍と云ふ美人で才女で...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...村山知義氏の「朝子たち」(文藝)や楢崎勤氏の「夕暮の白い蝶」(行動)などに依つて幾分医された...
牧野信一 「浪曼的時評」
...枯葉を集めに姉と登った裏山の楢林よ山番に追はれて石ころ道を駆け下りるふたりの肩に背負(しょひ)繩はいかにきびしく食ひ入ったかひゞわれたふたりの足に吹く風はいかに血ごりを凍らせたか雲は南にちぎれ熱風は田のくろに流れる山から山に雨乞ひに行く村びとの中に父のかついだ鍬先を凝視(みつ)めながら眼暈ひのする空き腹をこらへて姉と手をつないで越えて行ったあの長い坂路よえぞ柳の煙る書堂の陰に胸を病み...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...一郎のにいさんは馬を楢(なら)の木につなぎました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...」と云いながら楢夫はそこらを見ましたが...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...」もう、楢夫のからだは、林よりも高い位です...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
......
三好達治 「詩四章」
...作るものは品種も形態も手法も釉薬も楢岡ものとほとんど同一で...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...柔かい桐(きり)や杉を始めとし、松や桜や、さては堅い欅(けやき)、栗、楢(なら)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...二抱へ三抱への楢(なら)の木がところ/″\に立枯になつてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...立枯の楢がつゞき...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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