...しかし「漢楚軍談」の漢の高祖に王者の真面目(しんめんもく)を発見するものは三尺の童子ばかりと云はなければならぬ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...楚歌、蓬壺をめぐつて響かむの日遠きにあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...それは大きな、四角い、上の平な塚で僅かに隆起し、清楚な、丈夫な石垣に取りかこまれている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...主人総一郎の愛娘糸子の楚々たる姿だった...
海野十三 「蠅男」
...「まず楚(むち)をやれ」大異は冠も衣裳も剥がれて...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...叫喚楚毒(きょうかんそどく)の声は車の廻るように耳の中で渦を捲いていた...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...なんとその花の清楚なことよ...
種田山頭火 「白い花」
...楚の屈平(くっぺい)を仰ぐ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...土ふまずの深いのは清楚な感じであるが...
外村繁 「澪標」
...それを軒先に持ってる清楚な家...
豊島与志雄 「白藤」
...其後春秋戰國時代に楚の國が巴若くは濮の地を領したことが見え...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...申し分のない美人の楚々(そそ)とした姿が眼の前に現はれて来る...
林芙美子 「浮雲」
...白博多の帶が清楚(せいそ)にぱつとまばゆかつた...
林芙美子 「多摩川」
...呉楚東南拆...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それから『荊楚歳時記』から引いた元旦の式を述べた上文...
南方熊楠 「十二支考」
...十二月は尤も高し(Americ. Journal of Psychol., I, 3.)これと趣を異にしたるものはニツツアーの人マカリオMacario が病人の夢の検究なり未だ閾を越えて識界に入らざる痛楚...
森鴎外 「夢」
...ほどなく尼の姿は楚々(そそ)として...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...楚の政治家がいかに孔子を理解していなかったかを示すものではなかろうか...
和辻哲郎 「孔子」
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