...その時羽根楊子の白い先を...
芥川龍之介 「枯野抄」
...一軒の低い建物にはウイン博覧会から持って来た歯磨楊子...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...妻楊子(つまようじ)の先をソッと差し入れた...
海野十三 「蠅」
...その楊子の尖端(せんたん)に...
海野十三 「蠅」
...お隣りのベッドに泰然とあぐらをかいて爪楊子(つまようじ)を使いながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...楊子をくわえた張首明が出て来る...
林不忘 「安重根」
...ふと玄関の方の襖(ふすま)を開けて袍(どてら)姿で楊子(ようじ)を啣(くわ)えながら入って来る男があった...
徳田秋声 「仮装人物」
...楊子江下流地域に...
豊島与志雄 「非情の愛」
...いつも楊子を持ってたためしがないじゃないか...
豊島与志雄 「慾」
...墨子とともに楊子を排斥することを論じ...
内藤湖南 「支那目録學」
...つづいて神尾が楊子を使いながら勝手元で横文字のはいった赤い缶入(かんいれ)を横目に見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...と思ふと楊子を棄て...
中原中也 「耕二のこと」
...爪楊子(つまようじ)のような弱々しい細い歩脚がこれと何らかの意味で釣合って...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...三百年泰平のくはへ楊子(やうじ)で好い心地に船遊山などしてゐたのだ...
長谷川時雨 「河風」
...*76武士は食わねど高楊子(たかようじ)...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...」何気なく彼はさう呟くと醒めたやうに慌てゝ楊子を動かし初めて居た...
牧野信一 「白明」
...房楊子を使いながら...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...ふさ楊子(ようじ)をくわえて真っ赤にゆだりながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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