...房楊枝(ふさようじ)を持添えて...
泉鏡花 「婦系図」
...楊枝をくわえて、下に行くと、家のおかみさんが流しもとで何か洗っていた手をやすめて、「先生、お早うござります」と、笑った...
岩野泡鳴 「耽溺」
...楊さんに援けられてベッドに就いた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...楊守敬と云ふ人があります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...かかる場合に用意する黄楊(つげ)の小櫛(おぐし)を取って先ず二...
永井荷風 「妾宅」
...あちらを向いて楊子(ようじ)を使っているお絹を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お町さん」「本当にお怪我? 人にどうかされたのではない? 勝造さん」「楊弓で眼を射られなすったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...楊弓で余の眼を射させたのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...また学者はよくこのハンノキに赤楊の漢名を用いるけれどもこれもまた誤りであると思っている...
牧野富太郎 「植物記」
...黄楊の生垣が墓場の周囲を黒々と丈高く囲んで繁茂してゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...その橋を渡って楊(やなぎ)の並木に出るだらう...
宮沢賢治 「車」
...楊(やなぎ)も変(へん)に白っぽくなり...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...東靡西靡して其日其日の風に任する楊柳的の人物は以て今日を支ふるに足ず...
山路愛山 「英雄論」
...しかしそれは大方白楊の林である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――楊奉は、外部にあって、兵を伏せていた...
吉川英治 「三国志」
...いかがなんですの」「その楊志なら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...楊(よう)輸送使」「なんだ」「どうか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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