...倶知安(くっちゃん)からK村に通う国道はマッカリヌプリの山裾(やますそ)の椴松帯(とどまつたい)の間を縫っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...幾抱えもある椴松は羊歯(しだ)の中から真直に天を突いて...
有島武郎 「カインの末裔」
...椴松帯(とどまつたい)が向うに見えた...
有島武郎 「カインの末裔」
...五尺に七尺程の粗末な椴松(とどまつ)の大机が据ゑてある南の窓には...
石川啄木 「病院の窓」
...椴松(とどまつ)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...赤い間にところ/″\黒ずんだ椴松(とどまつ)二三本の異を點じ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...椴松(とどまつ)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多くの木挽(こび)き等が雪の深山に椴松(とどまつ)...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...椴子のまわしを締め込んで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...椴子(どんす)なら二本しか上げられませんよ」「じゃあ椴子を戴くわ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...物質から来る連想の例では「居風呂(すえふろ)の屋根」「椴(とど)と檜(ひのき)」「赤い小宮」と三つ続くようなのがある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...峰に秀(ひい)ずる蝦夷松椴松の百尺もある梢に猿(ましら)の如く攀じ上(のぼ)り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最初蝦夷松椴松の翠(みどり)に秀(ひい)であるいは白く立枯(たちか)るゝ峰を過ぎて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最初蝦夷松椴松の翠(みどり)に秀であるひは白く立枯るゝ峯を過ぎて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...椴松(とどまつ)と闊葉樹(かつようじゅ)とがまばらに立っている原野がつづいている...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...あの小屋を囲る美しい椴松(とどまつ)の梢あたりを...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...枝もたわわに雪に埋れた高い椴松(とどまつ)も...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...周囲は亭々たる蝦夷松(えぞまつ)と椴松(とどまつ)の林で...
中谷宇吉郎 「雪の話」
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