...椙丸太(すぎまるた)又は竹を添(そ)へ杖(つゑ)となして枝(えだ)を強(つよ)からしむ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...やがて鴎外が「椙原(すぎのはら)品」のような事実に即した作品をかくようになり...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...「椙原品」(鴎外全集)...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...其子孫が椙原氏(すぎのはらうぢ)だと云ふことになつてゐる...
森鴎外 「椙原品」
...子孫も椙原氏を称したのである...
森鴎外 「椙原品」
...「これ椙江(すぎえ)...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...折角ひとが世話をしようと云うのに騒がしくて女房の機嫌に障っては困るとは心臓の強い言葉だ――然し六兵衛も乗りかかった船だから、「宜うございます、幸い長屋の端が二軒空いていますから、造作を少し直して稽古場を作りましょう、子供集めや雑用品は失礼ながら手前の方で致します」「御厚志なんとも忝のうござる」話が出来て六兵衛が立つと、「これ椙江、お帰りだぞ」と奥へ呼んだ、「お見送りぐらい出来ぬことはあるまい...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...「許せよ椙江、どうも客が来ると、男というやつは威張り度くなるもので、つい心にもなく荒いことを云って了う、――なに宜い宜い、そうして居れ、拙者はいまのうちに洗い物を片付けて来る」「どうです隠居さん」吉公が囁(ささや)いた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...なんの為に二百石取ろうぞ……椙江...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...いまは椙江と申しまする」孫次郎は自分の耳を疑った...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...それゆえに名も椙江と改め候...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...――いや椙江と申すに及ばぬ...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...庄吾満之助 中老角左衛門の三男巻野主税(ちから)別家遠江守康時の五男椙村(すぎむら)半三郎 側用人半太夫の二男そのほかには「赤」とか「かんぷり」とか「ずっこ」などいうあだ名が記憶にあるが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...椙村半三郎はもう十八歳で...
山本周五郎 「菊千代抄」
...……椙村半三郎、慥(たし)か側用人の二男であったが、美少年で、静かな性分で、思いやりがあって、……そこまで回想してきたとき、菊千代はぎゅっと眼をつむった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...椙村半三郎の姿がありありと見えてきた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...椙原武太夫は伝右衛門の手で縛りあげられていたし...
山本周五郎 「松林蝙也」
...椙山(すぎやま)の方の空を...
吉川英治 「源頼朝」
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