...この椎の実とやがて栗は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...遠慮のないように椎の実を取った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...人参、椎の実、龍眼肉などというぜいたくなものばかり食っているのであるから効くのは当然である...
上村松園 「九龍虫」
...椎(しい)の実を銀杏(いちょう)間近く拾ひけり椎の木と銀杏の木と並んであるようなところで椎の実を拾った時の句と想像してください...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...車夫小屋と並んで活動写真の客を当て込んで椎の実などを売つている露店などもあつた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...つい此程内(うち)の女児が其下で大きな椎の実を一つ見つけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...椎の実が落ちました...
豊島与志雄 「古木」
...椎の実などもうる...
中勘助 「銀の匙」
...そこは網を貸したり釣道具を売つたりする家で、日にやけた畳のうへにいろいろに塗りわけられた徳利形、椎の実形、円形の泛子、糸巻、釣竿などがならんでゐる...
中勘助 「銀の匙」
...椎の実は一寸見ただけでは眼につかないが...
橋本多佳子 「椎の実」
...椎の実を分けて貰つて喰べた...
橋本多佳子 「椎の実」
...椎の実の見えざれど竿うてば落つこんなにして子供達に木の実を貰ひ...
橋本多佳子 「椎の実」
...椎の実の味を知った...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...白紙を一帳綴じたお草紙、字が一字も書いてない真っ白な折手本、椎の実筆と、水入れと、※の柏墨が用意され、春のある日、祖母に連れられ、女中と書生と俥夫が机をかついで、二丁足らずの、まっすぐな新道を通って、源泉学校へ入学した...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...これにて椎の実ぱらぱらと落つ...
三木竹二 「いがみの権太」
...傍から椎の実筆を執り池にぽっとりした! 岡でくるくる転して穂を揃えた...
宮本百合子 「雲母片」
...また椎の実で溢れたものだ...
横光利一 「琵琶湖」
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