...セセッション式の本所会館は「牛乳デー」とかいうもののために植込みのある玄関の前に大きいポスターを掲げたり...
芥川龍之介 「本所両国」
...植込みの中を注意ぶかく縫っていった...
海野十三 「地球盗難」
...玄関まで五六間もある両側の植込み...
江戸川乱歩 「悪霊」
...こんもりとした植込みを通りぬけ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...利鎌(りれん)のような凄い下弦の月が植込みのはずれにかかっている...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...先刻植込みの間だの池の汀(みぎわ)だのにあんなに沢山きらめいていた蛍が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...庭の植込みの間に見られた...
徳田秋声 「黴」
...植込みの木々も若芽をふくらましていました...
豊島与志雄 「未亡人」
...板塀の上から松や樫や檜葉などの植込みの梢が覗いている新らしい二階家があった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...ところへ植込みの松の向こうから...
夏目漱石 「三四郎」
...塀(へい)の崩れを見付けましたが」彌太郎は植込みの奧の方を指さし乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄暗い庭の植込みに...
長谷川時雨 「市川九女八」
...家の前には五六十本の低い松の植込みがあって...
林芙美子 「清貧の書」
...花の咲かない躑躅(つつじ)の植込みの前にベンチがあり...
宮本百合子 「高台寺」
...植込みを隔てて、そのくろぐろした小さい影のある姿が、まだ光を出さぬ電燈の下に、裾(すそ)すぼがりの悄然(しょうぜん)とした陰影を曳いていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...植込みの蔭から蔭へ忍んで行った...
吉川英治 「剣難女難」
...わたしは彼方(むこう)のお座敷がいそがしいから」引船は彼方(あなた)の庭の植込みへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...外庭の植込みの方で何やら話しあっている所員たちの弾んだ話声が途切れ途切れに聞えていた...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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