...午後は雪解けの池に棲むハコネサンショウウオを追いまわして遊ぶ...
石川欣一 「可愛い山」
...河の向うの「深夜の市長」の棲む洞窟の方に近づいていった...
海野十三 「深夜の市長」
...「私はこの地に棲む若干超自然的な『モノ』として知られておる...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...犬の棲(す)むべからざるところに棲むのは狼だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...但し蛇になっても大海に棲むと金翅鳥(こんじちょう)という奴に捕えられる怖れがあるから池に棲むことにしよう」といって願を立てて遠江の国笠原庄の...
中里介山 「法然行伝」
...私(わし)達はおまへの祖先(みおや)だ、田園に棲む...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...墓場の下に棲むであらう...
萩原朔太郎 「宿命」
...大きな大きな家に棲むよ...
原民喜 「火の子供」
...天竺雪山に棲む迦陵頻伽(かりょうびんが)もかくあろうかと思われる妙音で喨々と唄いつづけているのである...
久生十蘭 「魔都」
...公園のちかくの溝に棲むことになりました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...それも不思議な樓閣に棲むやうなものゝ一つであるかも知れないけれど...
水野仙子 「響」
...草野と沼沢に棲む事多きも林中にも住み...
南方熊楠 「十二支考」
...また北米住アルゴンキン人は兎神ミチャボを最高神とし東方に住むとも北方に棲むともいい...
南方熊楠 「十二支考」
...昨年十月の『郷土研究』に記者が人を捕る鮫の類は深海に棲む動物で海岸に起ったこのワニの譚に合わず...
南方熊楠 「十二支考」
...欧亜諸国で伏蔵すなわち財宝を匿(かく)した処にしばしば蛇が棲むより...
南方熊楠 「十二支考」
...故にこの物棲むてふ地を旅する者...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の心中に棲む両極の図会となって自身の心の軽重をじりじり計るのである...
横光利一 「旅愁」
...今はこの見知らぬ人の棲む菩提寺だけになったのかと...
横光利一 「旅愁」
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