...日本アルプスに棲む羚羊(かもしか)であつた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...それを終つて東京へ出るときはあらかじめ伊藤に依頼していつしよに棲む部屋を借りておいてもらつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...あの海底に棲む怪物団の正体を……」と...
海野十三 「地球発狂事件」
...「わしは幸福の棲む土地をたずねて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...島を買つて棲むよりか...
薄田泣菫 「茶話」
...精霊洞奥の下界に棲む...
高木敏雄 「比較神話学」
...山奥に棲む蟒(うわばみ)のように...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...海に棲むヒトデも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...犬の棲(す)むべからざるところに棲むのは狼だ...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...『わたくし共の生活とはそも何でございましょう?――悲しみの棲む谷間でございます...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おれは決して悔いないいまおれの棲むは第二のロシア民族の墻(かき)を撤したソヴェート!聞け! 銃を手に深夜結氷を越えた海蘭(ハイラン)の河瀬の音に密林に夜襲の声を谺した汪清(ワンシン)の樹々のひとつひとつに×(12)ぬられた苦難と建設の譚を!風よ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...仙人が棲むでゐるのでは無いかと思つてゐた...
三島霜川 「水郷」
...アフリカの黒人も家近く棲むを吉兆として懼れず(シュルツェ著『フェチシスムス』五章六段)...
南方熊楠 「十二支考」
...かかる物実際存否の論は措(お)いてとにかく西洋に大海蛇の譚あるようにインドや支那で洋海に大竜棲むとし海底に竜宮ありと信ずるに及んだのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...土人の家に蛇多く棲むも鼠を除くの効著しき故殺さずと見え...
南方熊楠 「十二支考」
...そこにあでやかな一人の貴婦人が棲むようになり...
吉川英治 「剣難女難」
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