...日本アルプスに棲む羚羊(かもしか)であつた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...盗人(ぬすびと)が棲む...
芥川龍之介 「羅生門」
...それを終つて東京へ出るときはあらかじめ伊藤に依頼していつしよに棲む部屋を借りておいてもらつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...怎麼にせん他が棲む山...
巌谷小波 「こがね丸」
...地球以外の不思議な遊星に棲む見知らぬ人からの放送遺言状の言葉が恐ろしい呪いの「二秒...
海野十三 「放送された遺言」
...遥遠なる海島に棲む仙女とては...
高木敏雄 「比較神話学」
...山奥に棲む蟒(うわばみ)のように...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...先ず『諸国咄』の序文に「世間の広き事国々を見めぐりてはなしの種をもとめぬ」とあって、湯泉に棲む魚や、大蕪菁(おおかぶら)、大竹、二百歳の比丘尼(びくに)等、色々の珍しいものが挙げてある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...神様は何処に棲むの?」と問うた...
中井正一 「新しい神話を追い求めつつ」
...二本松附近に例の鬼の棲むてふ安達ヶ原の黒塚なるもの有之(これあり)候...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは土地の内部に深く棲むものである...
中島敦 「狼疾記」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...大きな大きな家に棲むよ...
原民喜 「火の子供」
...それは諏訪の屠牛場近い所に棲むお婆さんで...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...仙人が棲むでゐるのでは無いかと思つてゐた...
三島霜川 「水郷」
...昨年十月の『郷土研究』に記者が人を捕る鮫の類は深海に棲む動物で海岸に起ったこのワニの譚に合わず...
南方熊楠 「十二支考」
...ペルシアの『シャー・ナメー賦』に大海に棲むとしたは有内(ありうち)の事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...人類の棲む世界のどこにこの天業的建國があつたか...
吉川英治 「折々の記」
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