...これより両犬此処(ここ)に棲みてん」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...幾年と棲みながらへて...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...この山棲みの人にとつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...干潟日和山群夕棲み枯らす松の上に白雲棚引く濱の高岡同關田の濱こゝにして青草の岡に隱ろひし夕日はてれり沖の白帆に波越せば巖に糸掛けて落つる水落ちもあへなくに復た越ゆる波十一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...再び棲みなれた千葉の借家に立帰り...
原民喜 「翳」
...人間ではありません! あなたの胸には狼が棲み...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...飽くなき爛酔に棲みながら闘ひを決してきた己だが...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...人が棲みついて炊(かし)いでいることを語っているのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...鰐(わに)も棲みそうな血潮の流れで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...毎(いつ)も人を食う奴は勢竭(つ)き歯弱れる老虎で村落近く棲み野獣よりも人を捉うるを便とす...
南方熊楠 「十二支考」
...巌の隙間(すきま)に棲み番兵を置いて遊び歩き岩面を走り樹に上るは妙なり...
南方熊楠 「十二支考」
...寒帯地とニューゼーランドハワイ等少数の島を除き諸方の原野山林沼沢湖海雑多の場所に棲み大小形色動作習性各同じからず...
南方熊楠 「十二支考」
...山林の土中に棲み...
南方熊楠 「十二支考」
...この蛇岩窟に棲み...
南方熊楠 「十二支考」
...熊楠知人で詩名兼ねて濫行の聞え高かったジーン・ハーフッドその坊に棲み...
南方熊楠 「十二支考」
...其は此地底に赤白の二龍が棲み毎夜鬪ふて地を震はすからと答へた...
南方熊楠 「人柱の話」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...どこか頭の中に棲み始めた異様なものが...
横光利一 「旅愁」
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