...やっぱり、水棲魚人は、普通の魚ではなく、高等生物だということが分った...
海野十三 「三十年後の世界」
...いつわれわれの棲(す)んでいる地球へやって来ないとも限らない...
海野十三 「○○獣」
...強制的に同棲させられたんですが――」「ご亭主だッたのか?」「おお...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...落葉は隠棲閑居の生涯の友である...
永井荷風 「写況雑記」
...ありったけの智能を絞って自己の棲処(すみか)――窖を営む...
中島敦 「狼疾記」
...法律関係をまっとうするために同棲(どうせい)するものは真の夫婦にあらず」と...
新渡戸稲造 「自警録」
...ああ わたしの夢によくみる このひと棲まぬ空家の庭の祕密といつもその謎のとけやらぬ おもむき深き幽邃のなつかしさよ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...これは昔(むかし)北海道(ほつかいどう)から樺太(からふと)に棲(す)んでゐた肅愼(しゆくしん)といふ民族(みんぞく)が使用(しよう)したものであらうと考(かんが)へ...
濱田青陵 「博物館」
...無頼な群集の裡に棲みながらおもひ上つた信条を悦しいといふ――ああ 冷酷の無辺大 磁の凄じい牽引に躯を焼いてすべて闘ひの途に起て...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...それは諏訪の屠牛場近い所に棲むお婆さんで...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...今日文化の全面に亙って棲息している事大的な棒振り的理論を...
宮本百合子 「期待と切望」
...俳友小川破笠(おがわはりゅう)と共に江戸茅場町(かやばちょう)の裏店に棲んでいた...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...ここは先住民族のバリサイ人が棲んでいた理由で...
横光利一 「旅愁」
...怪獣と棲んだ背虫男の幽霊ぐらいはいるだろうな...
横光利一 「旅愁」
...惡魔の棲家であり...
吉江喬松 「山岳美觀」
...常にその「悲母」が棲んでゐたからであらう...
吉川英治 「折々の記」
...山村に棲んでゐる無數の昆蟲が...
吉川英治 「折々の記」
...海棲の古きものどもはそれらを再び屈服させるための戦いを始め...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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