...現界(げんかい)には全然(ぜんぜん)棲(す)んでいないと申(もう)すことでございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...折々は共に棲まばやとさへ思ふことあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...丁度山の奥に蟻(あり)の一族が棲んでいて...
海野十三 「○○獣」
...幾年と棲みながらえて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...素状も何も判らない女と同棲することを乱暴だと思ふのはもつともなことだが...
田中貢太郎 「蟇の血」
...鳥やけものの棲家(すみか)は荒されるし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...鬼の棲家(すみか)を過ぎて仙郷に入るような気がして昔の支那人の書いた夢のような物語を想い出すのである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...自分の内部に棲んでいた野獣のことを思い出す度に...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...重吉はかつて我儘(わがまま)で身の修(おさま)らない年上の女と同棲(どうせい)した時の経験もあるので...
永井荷風 「ひかげの花」
...お花さん狐もここへ移り棲んでいるものと信ぜられている...
中里介山 「大菩薩峠」
...素晴らしい美女が地味なお召の袷(あわせ)の棲(つま)を軽くかかげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同棲して暫くたつと...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...同棲するとまもなく浴槽で...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...死ぬまでを同棲した...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...すなわち我々のうちにまるで自分の棲家(すみか)にいるようにがんばっている罪悪には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...隣室の同棲者に三人の食事を云いつけた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...どこか安全な隠れ処からある種の物事をこっそり見たいという無意識の願望が自らの裏面に潜み棲んでいたのかもしれないと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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