...その山中に道士が棲んでいる...
上村松園 「余齢初旅」
...馬琴の旧棲(きゅうせい)は何度も修繕されて殆(ほと)んど旧観を喪(うしな)ってるから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...地球以外の不思議な遊星に棲む見知らぬ人からの放送遺言状の言葉が恐ろしい呪いの「二秒...
海野十三 「放送された遺言」
...熱帯地帯の海にいる美麗なる魚介の類(るい)が棲息している...
高浜虚子 「別府温泉」
...いかにも山の中に隠士でも棲(す)んでいそうな処です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...直が四月以来同棲していたのは狸であった...
田中貢太郎 「狸と同棲する人妻」
...廟の傍の林には数百の鴉が棲んでいて...
田中貢太郎 「竹青」
...仮初(かりそめ)の同棲者(どうせいしゃ)らしいのだと云うことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...地獄(ぢごく)の夜叉(やしゃ)の肉體(からだ)には何者(なにもの)を住(す)ませうとや? あんな内容(なかみ)にあのやうな表紙(へうし)を附(つ)けた書(ほん)があらうか? あんな華麗(りっぱ)な宮殿(きゅうでん)に虚僞(うそ)譎詐(いつはり)が棲(すま)はうとは!乳母 さゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...どうせ同棲(どうせい)というわけにもいかない運命だと思うと...
徳田秋声 「縮図」
...前世界の動物である恐竜や飛竜や類人猿なぞが棲息している高地を探険する物語で...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...ここに棲息して娼妓の日用品を作ったり取扱ったりして暮しを立てている人たちの生活が描かれている...
永井荷風 「里の今昔」
...一つ家(や)がありさえすれば鬼の棲家(すみか)だと想像する自分の頭脳(あたま)の御粗末さ加減に呆(あき)れ返る...
中里介山 「大菩薩峠」
...敵は自分の体の内部に棲んでゐて...
北條民雄 「間木老人」
...このような物騒な怪物が地下に棲息しているが...
武者金吉 「地震なまず」
...漫呼杖到幽棲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...パリの冠った古帽子のこの中には何ものが棲んでいるのか分り難い...
横光利一 「旅愁」
...ここに棲ったものの今もなおする呼吸のように和いだ色だった...
横光利一 「旅愁」
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