...御妹(おいもとご)様の御姫様は笠置山(かさぎやま)の洞穴(ほらあな)に棲(す)んでいる土蜘蛛(つちぐも)の虜(とりこ)になっています...
芥川龍之介 「犬と笛」
...泥海の底に孔をうがち棲む透明な一種の蝦...
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...私はどうしても長寿をかさねてこの棲霞軒に籠城する覚悟でいる...
上村松園 「健康と仕事」
...馬琴の旧棲(きゅうせい)は何度も修繕されて殆(ほと)んど旧観を喪(うしな)ってるから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...日本全国到る処に棲息(せいそく)するサワ蟹のこと...
海野十三 「三人の双生児」
...また池沼などの淡水中に棲(す)む動物にもいくらかかような例がある...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...同棲という単なる形の上の結婚だけを承知したものであるか? 境遇やむなく私の持つ財力だけを一刻も早く利用したいばっかりに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...常陸地方に棲息(せいそく)せし石器時代人民も北海道に於ける者と等しく竪穴を以て住居とせし者と思惟(しゐ)すべきなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...彼女との同棲生活など...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...或る人と同棲していて...
豊島与志雄 「反抗」
...そして鰐ガールの棲んでいるところは...
中谷宇吉郎 「異魚」
...狐(きつね)の親子の棲(す)んでいる森へもやって来ました...
新美南吉 「手袋を買いに」
...*206(散逸)*207自意識は常に高利貸しの冷酷な表情の中に棲(す)む...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...同棲というだけの結婚なので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...奇妙な一時的な同棲生活を送ろうとしている自分を顧みて狐につままれたような気がした...
平林初之輔 「謎の女」
...無教養で醜い安女給との同棲は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...しかし欧州西部の海浜波打ち際に棲(す)む蜈蚣二属二種あり...
南方熊楠 「十二支考」
...同じ自然の中には棲息(せいそく)していても...
吉川英治 「新書太閤記」
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