...わが地球に棲む人類よりも...
海野十三 「地球盗難」
...この奇怪な警告の発信者の棲んでいる一遊星は...
海野十三 「放送された遺言」
...都會に棲めるものは出でて山海に接せざるべからずとは...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...実際は目撃したこともなかった類人猿の棲息地帯を知らず識らずのうちにいよいよ衝(つ)いていたのかと思うと...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...まるで液体のなかに棲息しているような気がするのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...先ず『諸国咄』の序文に「世間の広き事国々を見めぐりてはなしの種をもとめぬ」とあって、湯泉に棲む魚や、大蕪菁(おおかぶら)、大竹、二百歳の比丘尼(びくに)等、色々の珍しいものが挙げてある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...今昔ともに棲(す)みし家に帰り来て見れば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その中へわたしは全人類を避けて隠れ棲んでいたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...クリストフとの几帳面(きちょうめん)な同棲(どうせい)に馴(な)れることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...犬の棲(す)むべからざるところに棲むのは狼だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私(わし)達はおまへの祖先(みおや)だ、田園に棲む...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...一二年も前から同棲してゐた者同志のやうな...
林芙美子 「秋果」
...この同棲生活は幸福であったようである...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...『わたくし共の生活とはそも何でございましょう?――悲しみの棲む谷間でございます...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...人麻呂がもうひとりの愛人(こちらの愛人とは同棲(どうせい)をし...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...おのれの主君とは一つの囲いの中に棲(す)んでいた...
本庄陸男 「石狩川」
...ぬしの棲んでいるという噂のある淵を泳ぎ入るのであった...
室生犀星 「幼年時代」
...とにかくここをしばらく仮の棲家(すみか)とすることが出来たのは幸いである...
横光利一 「夜の靴」
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