...成程竜神の御棲(おす)まいになる池の景色は格別だの...
芥川龍之介 「竜」
...吹矢と同棲百二十日におよび...
海野十三 「生きている腸」
...娘の清子を棲(す)みかえさせて...
海野十三 「疑問の金塊」
...彼の住む寒い白国には鼠というものが棲息していなかった...
海野十三 「軍用鼠」
...そういう一派はいつの世にも必ず棲息しているものだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...わしと一緒に棲んじゃ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私と同棲三年目に...
太宰治 「男女同権」
...女と素人屋(しろうとや)の二階を借りて同棲しようとしていることが思われて来た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...謂わば大西路の方は私邸であり隠棲であり...
豊島与志雄 「秦の出発」
...表通りに門戸(もんこ)を張ることの出来ぬ平民は大道と大道との間に自(おのずか)ら彼らの棲息に適当した路地を作ったのだ...
永井荷風 「日和下駄」
...人は鬼怒川のみなかみに我とおなじ西岸に棲めれば...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...私が別れた女と同棲してゐたことは知らないのであつた...
中原中也 「我が生活」
...その時代(じだい)から日本(につぽん)の各地(かくち)には少(すこ)しづゝ變(かは)つた體(からだ)の人間(にんげん)が棲(す)んでゐたことがわかります...
濱田青陵 「博物館」
...どこそこの家の隣りは誰が棲んでいるかということなど...
原民喜 「忘れがたみ」
...あんな得体のしれない女と同棲している男に信用貸など出来るものか...
久生十蘭 「金狼」
...熊ヶ谷に棲んでゐる巫女(みこ)のもとへ行つてみたらとすすめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...樹の中に棲んでいるのもあり...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...モンテーニュの隠棲論の真意を一そうよくつかむことができよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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