...森槐南(もりかいなん)...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...漢詩人森槐南(もりかいなん)が微吟する...
谷譲次 「踊る地平線」
...森槐南先生が病歿するに際し...
永井荷風 「来訪者」
...日本の漢詩学界の豪傑森槐南(もりかいなん)が亡くなったのは余の二十七歳の時であった...
中里介山 「生前身後の事」
...森槐南(もりかいなん)という大物が出ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ行くと詩学の造詣に於て、森槐南なんぞは、日本一を通り越して、唐(から)一だから豪勢なもんさ、ああなると道庵も降参するよ――」脱線もここまで来ると、一座が驚倒絶息せざるを得なくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この座に連なる名古屋の、一流株の名士連といえども、いまだかつて、自分と同じ国に森槐南とかなんとかいう、すばらしい漢詩学者が存在しているということも、いたということも、見たものは愚か、聞いたものは一人もないはずです――それもそのはず、その当時、森槐南は、まだ生れていたかどうか、生れていたとしても、ようやく立って歩むほどの年ばえであったであったかどうか、それを道庵先生が引張り出した脱線ぶりには、誰あって驚倒しないものはないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...漢詩を習うようになってから勉強したのは久保天随とか森槐南とかの著書であった...
三木清 「読書遍歴」
...先だって冨山房百科文庫で森槐南の『唐詩選評釈』を買ってきて読み...
三木清 「読書遍歴」
...幸いにもそのころ森槐南先生が宮内大臣秘書官をしておられたので(私も宮内省に勤めていた)折があったら拙文をご覧下さい...
柳田国男 「故郷七十年」
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