...神社の森厳な雰囲気を味わう...
...静粛で森厳な会場で本格的な式を挙げたい...
...森厳な表情で、風格漂う人物...
...森厳な教会での結婚式が、私たちの夢だった...
...奥の院は幽邃森厳(ゆうすいしんげん)である...
泉鏡花 「遺稿」
...次第に黒くなりまさる漆(うるし)の如き公園の樹立(こだち)の間(なか)に言ふべからざる森厳(しんげん)の趣を呈し候...
泉鏡花 「凱旋祭」
...森厳(しんごん)そのもののように立っていたのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ひとしほ森厳の大きい御風格をお示しなさるやうになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...且つ彼れは衆議院に於て、討論家として卓越なる能力を顕はしたり是れ実に彼れが成功の第二原因なり彼れの討論は、深遠博大なる思想を表現せず、光怪陸離たる情火を発起せず、又長江大河一瀉千里の雄弁を認識せしめず然れども論理痛快、法度森厳にして、往々大胆不敵の硬語あり、以て能く議場の群囂を制するに足るの力なきに非ず特に其論敵に対するや、逼らず、激せず、熱殺の奇なきも、冷殺の妙あり婉約の巧なきも、辛辣の趣味あり如何なる大嘲罵の言も、彼れは之れを出だすに極めて沈着の辞気を以てし、如何なる滑稽笑の意義も、彼れは説教師の如く、襟を正だし、眉を昂げて表白する如きは、実に一種の討論術を得たりと謂ふ可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...森厳なる目つきも無邪気をわずらわすことはできない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日しも遠山の屋敷の玄関に音ずれるその日までは夢にさえ見ることを忘れていた武家の住居(すまい)――寒気なほどにも質素に悲しきまでも淋(さび)しい中(なか)にいうにいわれぬ森厳(しんげん)な気を漲(みなぎ)らした玄関先から座敷の有様...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...大将は森厳な伊勢の神域にうずくまって...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...而して其文整々堂々格律森厳毫(がう)も老憊の態なし...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...さうして森厳な月夜...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...決闘の負傷に由(よつ)て絶入(たへい)る迄の昂張(かうちやう)した最後の一幕の長台詞(ながぜりふ)を斯(か)くまで醇化して森厳(しんげん)の気に満ち...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...森厳そのものの如き軍中の規律です...
吉川英治 「三国志」
...森厳(しんごん)な生唾(なまつば)をのませていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...神ながらの清浄(しょうじょう)と森厳な気に打たれながら...
吉川英治 「親鸞」
...かほど森厳(しんげん)な自然と...
吉川英治 「親鸞」
...森厳(しんげん)な覚悟をもって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なんとなく森厳(しんげん)な気もちにさせられた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...伽藍の森厳にひえびえとした夜気を流して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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