...自分の事を棚に上げて他人を輕蔑したり嘲笑したりする事を自慢にしてゐる張三李四の立脚地に墮落する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...思わず知らず自分のことは棚に上げて腹が立ってくるのです...
有島武郎 「親子」
...養父は自分の置き忘れを棚に上げて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...自分の不注意を棚に上げて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...自分の無責任な事を棚に上げて置いて何をいふ...
高濱虚子 「續俳諧師」
...だからこんな些細な問題はしばらく棚に上げておこう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...木山に気づかれないやうに神棚に上げて置いたものだつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...仕合わせなことは棚に上げておくものだよ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...お勢は自分の浮氣を棚に上げて白旗の旦那がお駒に氣があるのを妬(や)いて居ましたよ」「フーム」筋はよく通りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勢は自分の浮気を棚に上げて白旗の旦那がお駒に気があるのを妬(や)いていましたよ」「フーム」筋はよく通りますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の道樂を棚に上げて」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...されどかかる野暮(やぼ)評は暫(しばら)く棚に上げてずつと推察した処で...
正岡子規 「墨汁一滴」
...こうして神棚に上げておくのだと答えたそうである...
柳田国男 「山の人生」
...そんな事も問題にしまいと思って……眼をつぶって……自分の一切を棚に上げて……手加減なしにグングン書いて来ました...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...自分の良心は棚に上げて他人の良心の欠陥を攻撃し...
夢野久作 「近世快人伝」
...その朝神棚に上げておく...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...自分の横恋慕は棚に上げて――「長年...
吉川英治 「平の将門」
...自分の粗相(そそう)は棚に上げて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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