...大鍋をガチヤ/\させて棚から下してゐた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...棚(たな)からフライパンや鍋(なべ)が...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...これからご案内する海溝(かいこう)の棚工事(たなこうじ)のための専用道なんです」海溝の棚工事? いったいそれはどんなことであろう...
海野十三 「海底都市」
...ちょいと店のガラス棚にならんだ蒲鉾の一列を見たときにあたかも稲妻が鏡に当って反射するように...
海野十三 「放送された遺言」
...見ると書棚の方を向いてあぐらをかいて黙っている...
夏目漱石 「三四郎」
...形ばかりの戸棚から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四本二対になって居たんで」「どれ」お友が戸棚から出してくれた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棚の上には薄く埃が溜つてゐる...
林芙美子 「愛する人達」
...サト子は網棚からとりおろしたスプリングに腕を通しながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...写字机(ビュウロオ)と置(おき)戸棚の間にあった三稜剣(エペ)が壁の隅のほうへ寄り...
久生十蘭 「キャラコさん」
...違棚のほうは衣裳戸棚に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...衣装棚から該当の服を差し出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...遠くに棚(たな)びいてみせる...
本庄陸男 「石狩川」
...子供の時分に東京にあった路次には、隠居、妾、お店の番頭、鳶の頭、大工の棟梁、といったような住人が多く、格子のうちに御神燈が下っていたり、土間の障子を開けた所がすぐに茶の間で、神棚、長火鉢、茶箪笥といった小道具よろしく、夫婦者が研き込んだ銅の銅壺でお燗をしながら小鍋立をしていたりしたのを見た記憶があるが(下略)」もうこれによって私のいわんとするお長屋の何たるかも改めてくだくだと説明には及ぶまい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...十日はただ混雑の中に暮れていまだ心も落ちつかぬ内に一人の肥えたる曹長は棚の下に来りて「棚の上の者は皆なここへ下りて列を作れ...
正岡子規 「従軍紀事」
...どうしたわけでかその棚の一本の太い竹が節が抜いてあった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...S=棚倉宅三次門弟相手に...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...壁に添った棚には由吉の趣味と見える陶器が幾つも置いてあった...
横光利一 「旅愁」
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