...無暗に大きな書棚が並んでゐる...
芥川龍之介 「東京小品」
...黒ぬりの大きな戸棚のようなものが...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...小生如きものは天来のインスピレーションは棚の御牡丹と同じ事で当にならないから人工的にインスピレーションを製造するのであります...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...棚の上に並べられてあった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...本棚(ほんだな)があって...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...押入の鴨居(かもい)の上にも余地のないまでに袋戸棚(ふくろとだな)が設(しつら)われ...
徳田秋声 「縮図」
...古びた藤棚の下に石の丸卓があって...
徳永直 「白い道」
...それから机と茶棚が残してあるんだが...
永井荷風 「ひかげの花」
...暫くして理髮を畢つた小學校の教師らしい客が棚の荷物を抱へて立つた...
長塚節 「おふさ」
...それから我輩の書棚を作ってやるといって壁の寸法と書物の寸法をとって「グードナイト」といって出て行った...
夏目漱石 「倫敦消息」
...棚にあるオロヌキを...
久生十蘭 「奥の海」
...出窓の下には小さな袋戸棚がある...
久生十蘭 「魔都」
...炬燵の傍には古風な棚が置いてある...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...ひげの中でかすかに微笑(わら)いながら荷物をゆっくり網棚(あみだな)にのせました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...初春の歳徳棚(としとくだな)でもすでに認められたように...
柳田国男 「年中行事覚書」
...三次尻をまくって棚倉に詰め寄った...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...僕等と向(むか)ひ合つた観棚(ロオジユ)に小林萬吾(まんご)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...聖像棚にのっているあの本を取って下さい...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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