...そのとき、戸棚の中から、魚戸の声がとびだした...
海野十三 「宇宙尖兵」
...棚が出来たところからは...
海野十三 「海底都市」
...実物と見くらべてごらんなさい」やっぱり本棚の古本のあいだから...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...あの狭い棚のような場所で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それまでは藤棚から干からびた何かの小動物の尻尾のように垂れていた花房が急に伸び開き簇生(そうせい)した莟(つぼみ)が破れてあでやかな紫の雲を棚引かせる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...例えば『諸国咄』では義経やその従者の悪口棚卸しに人の臍(へそ)を撚(よ)り...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...戸棚の端の方においた...
徳田秋声 「足迹」
...棚(たな)に羅紗などを積むことができたのは...
徳田秋声 「あらくれ」
...二足三足神棚に近寄った...
豊島与志雄 「神棚」
...戸棚にはパンきれ一つしまっとくんじゃないぞって教えてくれたものを...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ほんの二た坪ばかりの物置があって、道具棚の下には、番人が寝泊りの出来るようになっていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夏になると入口の棚(たな)に赤だの白だのの豆の花が咲いて...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...棚の中はゴミが散らかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「どれ油(あぶら)を出してやるかな」と言(い)いながら棚(たな)からかやの実(み)の油(あぶら)の瓶(びん)をおろしました...
宮沢賢治 「貝の火」
...葡萄棚の茂ったダッタン人の家があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...棚倉等は長屋へ入る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...私はまだ見ぬ寶玉を見る思ひで棚曳く雲の中に沈んでゐる山頂の圓い小さな湖を胸に描いた...
横光利一 「榛名」
...棚の上には密封したガラス罎がたくさんにならんでいた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??