...戸棚にしまいこまれてしまいました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「赤いくつ」
...工作道具や計器の入った大きな戸棚に対していた...
海野十三 「四次元漂流」
...たくさんの大きなガラスの陳列棚がならんでいて...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...十二月餅搗(もちつき)の時もちばなを作り歳徳の神棚へさゝぐるよし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...隅々の戸棚(とだな)...
相馬泰三 「六月」
...ひと月かふた月たつうちに廊下も柱も戸棚もすべて拭きこまれるべき所はまるで見ちがへるほどぴかぴかして来た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...煙草入(たばこいれ)にも入れてなく、嚢(ふくろ)にも入れてなくして、暖炉(ストーブ)枠の上、食器棚の上、ピアノの上等(とう)至る所に一塊(ひとかたまり)づゝにして載せてある...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...――向うの家の三角戸棚の側の窓にも...
野村胡堂 「音波の殺人」
...両腕で書類を抱えてあらゆるものを戸棚から投げ出し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...大きなダブルベッドと戸棚一つとを置くだけの余地しかなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...半ば装飾の為めに壁側の棚に並んでゐた種々な貴重な酒の壜が...
牧野信一 「素書」
...白き蝶来るなり昼の寄席の庭寄席の庭や煙れるごとき藤の花昔葡萄棚ありし釈場の西日かな未だ/\私には此らの拙吟があるが...
正岡容 「寄席風流」
...子供の時分に東京にあった路次には、隠居、妾、お店の番頭、鳶の頭、大工の棟梁、といったような住人が多く、格子のうちに御神燈が下っていたり、土間の障子を開けた所がすぐに茶の間で、神棚、長火鉢、茶箪笥といった小道具よろしく、夫婦者が研き込んだ銅の銅壺でお燗をしながら小鍋立をしていたりしたのを見た記憶があるが(下略)」もうこれによって私のいわんとするお長屋の何たるかも改めてくだくだと説明には及ぶまい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ひげの中でかすかに微笑(わら)いながら荷物をゆっくり網棚(あみだな)にのせました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...本棚は、小さい本箱が(二本立て)一つあるのよ、古風なの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...膳を戸棚に締つて自分の居間に来(く)ると...
與謝野寛 「蓬生」
...池の水、そして広い藤棚...
吉川英治 「黒田如水」
...釣戸棚の袋戸を」「暗うなりますが」「かまわぬ」「は」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??