...イタリアのバリ港の海岸通の棕梠(しゅろ)の木にもたれている男の顔が...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...棕梠の木に背中をもたせかけたままであった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...梵本というのは古いものは棕櫚の葉に書いた物である...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...謙作は右の板の間の端(はし)についた棕櫚(しゅろ)の毛の泥拭(どろぬぐ)いで靴の泥を念入りに拭ってからゆっくりと階段をあがって往った...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...――棕櫚竹を伐つて貰ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...景品の棕櫚酒のために...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...棕櫚の鞭で頭をたたくことのほかはなにもかも気に入つてた先生はもう顔を見ることもできない...
中勘助 「銀の匙」
...諦めたやうに棕櫚の花がだらけて...
長塚節 「隣室の客」
...捨てられた棕櫚箒(しゅろぼうき)のようだった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...桟敷の上からも棕櫚(しゅろ)の木のてっぺんからも...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この棕櫚(しゅろ)がよほど多いのであろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...火の串のさきで突つかれる痛みを持つてゐるから少年達は棕梠(しゆろ)の葉の柄の長いやつで叩き落さうとするのだが...
室生犀星 「めたん子傳」
...鼻緒(はなお)に好んで棕櫚(しゅろ)を用いますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...棕櫚(しゅろ)のような赤黒い色をした袋を製して用いているのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その中央に続きに敷かれた棕梠(しゅろ)のマットの上を...
夢野久作 「白菊」
...やがて棕櫚(しゅろ)のマットの中央まで来ると...
夢野久作 「白菊」
...まだ棕櫚縄の結び目の新しい千鶴子の家の建仁寺垣が見えて来たとき...
横光利一 「旅愁」
...巨大な棕櫚の樹や...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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