...電報が!」義雄は棒立ちになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...室内に踏みこんだ妾はそこでハッと胸を衝(つ)かれたようになって棒立ちになった...
海野十三 「三人の双生児」
...遂には機械の中に棒立ちとなったまま...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...この棒立ちの薬師如来に精神形象の具体化が生れた...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...棒立ちになりました...
太宰治 「人間失格」
...司令官と博士とは師父ブラウンが棒立ちになって...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...棒立ちに凍った手拭(てぬぐい)をぶらさげながら...
徳田秋声 「縮図」
...単于の白馬は前脚を高くあげて棒立ちとなり...
中島敦 「李陵」
...座敷の中に棒立ちになってじっくりと考えこんでみたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分の気持に自分で感動して棒立ちになっている中島元八の前を...
本庄陸男 「石狩川」
...にわかに棒立ちに突っ立って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...にわかに「あっ」と叫んで棒立ちになってしまいました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...私は棒立ちに立ちすくんでしまった...
宮本百合子 「悲しめる心」
...指定された柱のところへ行って棒立ちになった...
室生犀星 「幼年時代」
...あの女は……」イヨイヨ真赤になった田宮氏は制服のまま棒立ちになってしまった...
夢野久作 「少女地獄」
...私はいつの間にか棒立ちになっていた...
夢野久作 「暗黒公使」
...そこに茫然と棒立ちになっていた金若の影へむかい...
吉川英治 「私本太平記」
...棒立ちになっている万吉とともに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索