...土壌改良のために棒杭を打ち込んだ...
...農家は、稲作の時期になると棒杭で田んぼを区切る...
...道路工事現場では、棒杭を使って施工範囲を指定する...
...棒杭を使って、釣り糸を巻き付ける...
...棒杭が斜めになっているため、設置し直す必要がある...
...それを傍(そば)の棒杭(ぼうぐい)に掴(つかま)ってやっと身体を支え...
海野十三 「西湖の屍人」
...防雪林などと書いた棒杭が見出された...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...シッカリ棒杭(ぼうぐい)を掴(つか)ませて置いて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...戯場ウインドの都腰巻目をうばひ掌にまりの空虚に握りしめ棒杭と水...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...私や他の凡ての乗客を棒杭のように思って...
豊島与志雄 「林檎」
...獣皮塩蔵所は焼棒杭の上に屋根の残片が載っているばかり...
久生十蘭 「海豹島」
...塩蔵所の焼棒杭が弱々しい冬の陽に染まりながら寂然たる氷の渚に不吉なようすで林立している...
久生十蘭 「海豹島」
...両岸の棒杭に結ばれた繰舟の綱が一筋たよりなく横切つてゐた...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...黒塗の木履の先でこんこんと棒杭を蹴つた...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...大島へ十八里と誌した棒杭が立つてゐるが...
牧野信一 「スプリングコート」
...然し勤労者の中には「十月(オクチャーブリ)」以後ソヴェト同盟で生産は生産のために行われているという羨むべき事実を理解しない「棒杭(ぼうぐい)奴」もある...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...幾本ともない太い嚴丈な棒杭のやうに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...棒杭で強(したた)か脳を打ちつけた娘は...
矢田津世子 「反逆」
...私を見ても棒杭(ぼうぐい)か石ころでも見るような眼つきしかしなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...そこからすこし右手に朽ちかかった棒杭(ぼうくい)が五六本あって...
山本周五郎 「お繁」
...まるで地面へ突立てた棒杭みたようだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...裳の下に棒杭ばかり入れていたわけじゃないんですよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...それがいま思いがけなく眼の前の棒杭に「左花敷温泉道...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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