...結局一と月かかったけれどこんな風にしてとうとう二尺あまりの丈夫な棒切れを作ることが出来た...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...棒切れに突かれた蝸牛(かたつむり)みたいに恐ろしく引込み思案を初めたその君の心は...
相馬泰三 「六月」
...またそれをわたしの心おぼえのための棒切れに刻みつけようとした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...否(いな)棒切れさえも浮んではいなかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...棒切れでその廻りの地面に大きな輪を描いたと云います...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...棒切れで舵を取りました...
豊島与志雄 「旅だち」
...「わア、棒切れはひどい...
久生十蘭 「だいこん」
...それから五分の後にもわたしは棒切れをさわらせたが...
室生犀星 「とかげ」
...棒切れをしこんで根氣好く永い間かかつて突ついて落すのだが...
室生犀星 「めたん子傳」
...素っ裸で棒切れをもってそこら中をとびまわっている...
柳田国男 「故郷七十年」
...その棒切れを押してみました...
山川方夫 「恐怖の正体」
...棒切れという武器に似た恰好のものの暗示によって刺戟され...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...棒切れでたたくと...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...板きれ、棒切れ、アンペラ、廃物のトタン等を材料とした小屋に、矮い土壁を繞らしてゐるのは、大震災当時の東京の下町の小屋掛そつくりである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...投げあげられた棒切れを...
吉川英治 「神州天馬侠」
...持っているのは相変らずの棒切れ一本だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ばらばらっと、牛の草鞋(わらじ)だの、棒切れなどが、軌(わだち)や、簾(れん)へ向って、暴風(あらし)みたいに飛んできた...
吉川英治 「親鸞」
...彼の拾った棒切れをうけ取った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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