...いや棒切れどころか...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...書生達は棒切れや細引(ほそびき)を用意して...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...おれたちは棒切れ一つもっていないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...棒切れに突かれた蝸牛(かたつむり)みたいに恐ろしく引込み思案を初めたその君の心は...
相馬泰三 「六月」
...わきに外(そ)れやうとする馬は周囲を黒山のやうに囲んだ見物人達の喚声と棒切れとで又内側へと追ひこまれ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...汽車にまで棒切れを持ち込みゃしないぜ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...山内は棒切れにボロ布を結びつけ...
久生十蘭 「ノア」
...棒切れをさしこんだり...
平出修 「夜烏」
...(と茶店の内外を出入りして棒切れでもないかと捜す)長五 そいつは面白え! (とこれも捜しまわる)(その間に花道より急ぎ足に出てくる佐貫の半助及び子分三人...
三好十郎 「斬られの仙太」
...それから五分の後にもわたしは棒切れをさわらせたが...
室生犀星 「とかげ」
...みんな竹や木の棒切れを持っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...花咲く下で番人がこれを棒切れで突く...
横光利一 「欧洲紀行」
...見ると、蔦王は、棒切れを持って、跳びかかり、跳びかかり、花の梢を打っては歩いているのである...
吉川英治 「私本太平記」
...持っているのは相変らずの棒切れ一本だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...棒切れを持ち直したり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...牛糞や、棒切れが、ばらばらと庭の内へ落ちた...
吉川英治 「親鸞」
...ばらばらっと、牛の草鞋(わらじ)だの、棒切れなどが、軌(わだち)や、簾(れん)へ向って、暴風(あらし)みたいに飛んできた...
吉川英治 「親鸞」
...も一つ荷を乗ッけて牧童みたいに棒切れを振る...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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