...ドメニカはわが日ごろ書き棄てたる反古(ほご)あまた取り出でゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...(間)本も机も棄てっちまうさ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...抛棄したのだ!」「おれだツて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これは日本人が自ら棄てている形であります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...そのままうっ棄(ちゃ)って置いたのか? それともこれを下書きにして...
橘外男 「仁王門」
...少しく手を下し始めた荒廃した田地の開墾が全く委棄(ゐき)せられて了つたのも...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...「自棄半分(パル・デピ)っていうのが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...和吉じゃにゃァか!」親爺(おやじ)は二十年もまえの調子で呼び棄(す)ててから...
徳永直 「冬枯れ」
...既得の技術が原始状態にまで還元されたり、採用されなかったり、廃棄されたり、その発達を抑圧されたりしている...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そのために先づ吾々自体から旧い文学精神とその方法論を棄てる...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...机を棄(す)てたお延は...
夏目漱石 「明暗」
...学校からは無論棄てられた...
夏目漱石 「門」
...自棄(やけ)が手傳つて何をやるかわからない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遠慮深い東洋風を棄てたのだと云うことが...
森鴎外 「二人の友」
...それを子供がほしがると自分のは棄(す)てて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これを伯母を棄てた話にあらためることが容易だったらしいのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「自ら王将を以て任ずる奴は天下に掃き棄てる程居る...
夢野久作 「近世快人伝」
...地主が彼らの地代の全部を抛棄しても穀価には何らの下落も起らないであろうと云われているのは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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