...何だか自棄(やけ)に食うようじゃないか...
泉鏡花 「婦系図」
...打棄(うっちゃ)って置けば悄(しょ)げる...
泉鏡花 「婦系図」
...女は少しく自棄気味(やけぎみ)なところもあつて...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...嘗(かつ)ては自分が弄(もてあそ)んで恣(ほしいまま)に棄(す)ててしまった女の容貌の魅力に...
谷崎潤一郎 「秘密」
...」女は棄て鉢のような言い方をした...
徳田秋声 「黴」
...益満休之助、神出鬼没、江戸中を――江戸中の女を、引っ掻き廻す――これが、隠れ蓑」「腰が、淋しゅうござんせんか」「野暮な邸の、大小棄てて、と、唄にあろう――富士春、もう一度、わしと、昔のようになってもよいぞ...
直木三十五 「南国太平記」
...一(ひと)つにはどうで他人(ひと)にも盜(と)られるのだからといふ自暴自棄(やけ)の理窟(りくつ)が心(こゝろ)のうちに捏造(ねつざう)されるのである...
長塚節 「土」
...戸ははやく立てさせて時雨れ來るけはひ遙かなり焚き棄てし落葉の灰はかたまりぬべし八日松の葉を繩に括りて賣りありく聲さへ寒く雨はふりいでぬ朝まだき車ながらにぬれて行く菜は皆白き莖さむく見ゆ四大正三年六月八日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...馬車を棄(す)てて山にかかったときなどは...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ナポレオンの指揮するフランス軍の侵入のためにそれを抛棄しなければならなくなり...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...東海坊の出鱈目(でたらめ)な大法螺(おほばら)に愛想を盡かして近いうちに飛出すつもりだつたよ」御厩左門次自棄な苦笑ひをして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文壇は詩を犬小舎の隅に廃棄してしまつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...次いで自暴自棄になるという結果が生まれるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...昏憊と自棄とが彼をして強情と我慢とを失はせてしまつた...
平出修 「逆徒」
...舎利弗聞いてその果(み)を棄てた...
南方熊楠 「十二支考」
...自暴自棄の穴へ逃げこんでゐる卑怯者はそこらに居ないか...
吉川英治 「折々の記」
...自棄(やけ)になって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...または当事者が所有しあるいは抛棄するある真実のまたは想像上の得点に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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