...車夫は葉子を助けようにも梶棒(かじぼう)を離れれば車をけし飛ばされるので...
有島武郎 「或る女」
...例(れい)の梶棒(かぢぼう)を横(よこ)に見(み)せて並(なら)んだ中(なか)から...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...梶棒(かじぼう)の上ると共に互に黙礼を換(かわ)して訣(わか)れた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...俥夫(くるまや)はがたりと梶棒をおろした...
薄田泣菫 「茶話」
...凡そ一時間近くも乘つたらうと思ふ時車夫は梶棒を握つたまゝ立留まつて「武島町三番地といひましたね」と聞く...
高濱虚子 「俳諧師」
...車夫はちょっと梶棒を下ろしてうまそうに飲みました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...梶棒(かじぼう)を上げた...
田山花袋 「田舎教師」
...梶棒を控えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...女は荷車の梶棒を高くあげて荷車へ載た箱から何かごろ/\と轉がし出した...
長塚節 「白甜瓜」
...わざわざ三条へ梶棒(かじぼう)を卸(おろ)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...先へ梶棒(かじぼう)を上げた三沢の車夫が余り威勢よく馳(か)けるので...
夏目漱石 「行人」
...車夫が梶棒(かじぼう)へ綱を付けて...
夏目漱石 「行人」
...やがて車夫が梶棒(かじぼう)を下(おろ)した...
夏目漱石 「初秋の一日」
...車夫は梶棒(かじぼう)を上げながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...仲町の方へ梶棒を向けた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...フランソアは梶棒をもつて橇の方向をとつていて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...梶棒に体の重みをおしつけて右左に動かして...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...車の梶棒(かじぼう)の間へ膝(ひざ)をついて倒れる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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