...配達車のそばを通り過ぎた時、梶棒の間に、前扉に倚(よ)りかかって、彼の眼に脚だけを見せていた子供は、ふだんから悪戯(いたずら)が激しいとか、愛嬌(あいきょう)がないとか、引っ込み思案であるとかで、ほかの子供たちから隔てをおかれていた子に違いない...
有島武郎 「卑怯者」
...例(れい)の梶棒(かぢぼう)を横(よこ)に見(み)せて並(なら)んだ中(なか)から...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...それに梶棒がやたらに長い...
上村松園 「余齢初旅」
...切符売場の前で梶棒(かじぼう)を据えられた時...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...車夫が梶棒(かじぼう)を持ち上げたときに...
徳田秋声 「足迹」
...梶棒の向いた方向へ真直に走り出す...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...それに嵌(は)め込んである重々しい梶棒(かじぼう)と...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...梶棒につけた小鈴が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...梶棒(かじぼう)を横に切ったと思ったら...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...梶棒を横に切つたと思つたら...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...わざわざ三条へ梶棒(かじぼう)を卸(おろ)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...やがて車夫が梶棒(かじぼう)を下(おろ)した...
夏目漱石 「初秋の一日」
...人力の梶棒(かじぼう)が見えた...
夏目漱石 「夢十夜」
...こういう工合に梶棒を握り...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...斯う云ふ工合に梶棒を握り...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...馬をつなぐ筈のところの梶棒を持ちあげたぢやないの...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...片手で梶棒をにぎり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...梶棒がかじりついているハルもろとも空中へはねあがるのが見えた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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